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炎症性粉瘤(アテローム)頚部(くりぬき法)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

 患者さんは、40代です。
数年前より後頚部に粉瘤(アテローム)が有ったそうです。
数日前より、急に痛くなってきたために、炎症が強くても手術をしてもらえる医療機関を探され、当院を受診されました。
炎症が強くても、全く問題無く手術は可能です。
他院を受診し、
「炎症が強いから今は手術は出来ない。抗生物質を内服して小さくしましょう。」
と言われ、抗生物質を内服してみたものの、効果が全く無なく、ネットで調べて当院を受診される患者さんが非常に多いです。
炎症が強い粉瘤(アテローム)に対し、抗生物質はほとんど効果が御座いません。
それどころか、体を守ってくれている細菌が殺されるために、体調が悪くなります。
(大腸菌が殺されるために、下痢します。等)
痛みが強かったために、受診当日手術を行いました。(幸い(?)にも外来が空いていました。)
くりぬき法で手術致しました。
術後創部は、湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
毎日、シャワー、入浴 OK です。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。

粉瘤(アテローム)摘出 術前

術前

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤内容物を排出)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

粉瘤(アテローム)摘出 術直後

術直後

粉瘤(アテローム)摘出 術後2日

術後2日

粉瘤(アテローム)摘出 術後5日

術後5日

粉瘤(アテローム)摘出 術後19日

術後19日

粉瘤(アテローム)摘出 術後26日

術後26日

 

 鼠経部に粉瘤が出来、当院を受診された女性患者さんから
「ブログには鼠経部の粉瘤が載っていないので、珍しいのかと思っていました。」
と言われた患者さんがおられました。
全く、珍しくは無いです。ほぼ、毎週のように手術をしております。
ただ、場所が場所だけに、ブログに掲載出来ないだけです。
どうしても、ブログに掲載する部位は、当たり障りの少ない頚部や背部になってしまいます。
鼠経部の粉瘤は、圧倒的に女性に多いです。
おそらく、タイトな下着を履かれる方が多いからだと思います。
(こすれる所に粉瘤は出来易い傾向にあります。)

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