粉瘤(アテローム)や傷やけど治療はこおりたひろ整形形成外科クリニックへ|粉瘤|アテローム|なつい式湿潤療法|大阪|

3歳 女児 側腹部と臀部の熱傷です。(湿潤療法)

6月20日(初診)2

 患者さんは、3歳の可愛い可愛い女の子です。
沸かしたてのお味噌汁が左側腹部と臀部にかかり、熱傷されました。
地域の基幹病院救急外来を受診。
従来のガーゼ処置だったために、治療方針に疑問を持たれた御両親が色々と調べられ、「湿潤療法」目的にて当院を御受診されました。
最初に受診された病院からは、いつものように抗生剤が処方されていました。
(他院から当院へ移って来られる患者さんは、ほぼ100%抗生剤を処方されておられます。)
感染していない状態で抗生剤を内服しますと、正常な皮膚常在菌(我々の皮膚を守って下さっている大事な細菌)が死滅するだけです。
よって、感染していない状態で抗生剤を内服してはいけません。
感染状態とは、局所が赤くなり、痛くなり、熱を持ち、腫れている状態です。
その様な状態になった場合には、抗生剤を内服しなければなりません。
しかし、そうでない場合に抗生剤を内服しましても、正常な菌が死滅するだけで、無意味というより有害です。
 湿潤療法により、2週間ほどで治癒致しました。
その後、1か月後にも診察させて頂いたのですが、奇麗に治っており、御両親からも喜んで頂きました。

6月20日(初診)

6月20日(初診)

6月22日

6月22日

6月27日

6月27日

7月6日

7月6日

8月3日

8月3日

 

関連記事

  1. 初診時(水疱膜切除後)

    熱傷 5歳 胸部(湿潤療法)

  2. 初診時

    1歳 右眉割創です。(テープ固定)

  3. 初診時(下腿)

    熱傷 大腿、下腿(湿潤療法)

  4. 初診時2

    顔の湿疹・肌荒れ|市販薬で治らない方へ【湿潤療法の症例】

  5. 初診時(背側)2

    7か月女児の点滴漏れによる皮膚壊死|湿潤療法で植皮せずに完治…

  6. 初診時

    熱傷(やけど)〈顎・首・胸〉1歳女児|湿潤療法で消毒・痛みな…