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熱傷 1歳 右半身(湿潤療法)(1年後)

初診時(前医からのガーゼ)

 患者さんは、1歳の可愛い可愛い女の子です。
お鍋の熱湯が右半身にかかり、熱傷されました。
近医である○○形成外科を受診。
「範囲が広く、ひどい熱傷なので治療出来ません。」と言われたそうです。
地域の基幹病院である、○○総合病院形成外科を紹介されました。
○○総合病院形成外科を受診されると、すぐに入院となったそうです。
毎日、石鹸でごしごしと洗われ、消毒、ガーゼ処置の毎日だったそうです。
その処置の度に、泣き叫ぶわが子を見ていられなかったそうです。
入院中、患児は病室から出る事を禁止され、病室に入室できる者は、母親と祖母のみで、毎日泊まり込みだったそうです。
また医師からは、今後植皮手術が必要になる可能性が高いという事以外の、治療方針、今後の説明等がほとんど無かったそうです。
色々と納得がいかず、またかなりのストレスだったそうです。
そこで、色々と調べられ、当院の受診を強く希望されました。
医師からは、「こんな熱傷、通院では治療できませんよ。」と。
看護師からは、「本当に転院して大丈夫なんですか?」と言われたそうです。
それでも、強い意志を持って退院され、熱傷3日後に当院を受診されました。

以下、私からの説明です。
① 石鹸洗浄、消毒、ガーゼ処置はしてはいけません。
② 安静、隔離する必要は御座いません。
  毎日、保育園に行ってお友達と遊んで頂いてもちろん OK です。
③ 植皮手術をすることなく、治ります。
④ 一部、ケロイドになるかもしれませんが、それに対しての治療法は御座います。

と説明させて頂きました。
お母さん、おばあちゃん共に、かなり安心されたご様子でした。
退院してから、家に帰ると、毎日元気に大はしゃぎだったそうです。
お母さん、おばあちゃんも、家ではぐっすり眠れましたと、言われておられました。
あのまま入院していて、植皮手術をしていたかと思いますと、ぞっと致します。
現在、上腕ケロイド部にはドレニゾンテープを貼って治療しております。

(上肢)

初診時(前医からのガーゼ)

初診時(前医からのガーゼ)

初診時(上肢)

初診時(上肢)

湿潤療法 加療後3日(上肢1)

加療後3日(上肢1)

湿潤療法 加療後3日(上肢2)

加療後3日(上肢2)

湿潤療法 加療後5日(上肢1)

加療後5日(上肢1)

湿潤療法 加療後5日(上肢2)

加療後5日(上肢2)

湿潤療法 加療後10日(上肢1)

加療後10日(上肢1)

湿潤療法 加療後10日(上肢2)

加療後10日(上肢2)

湿潤療法 加療後15日(上肢1)

加療後15日(上肢1)

湿潤療法 加療後15日(上肢2)

加療後15日(上肢2)

湿潤療法 加療後21日(上肢1)

加療後21日(上肢1)

湿潤療法 加療後21日(上肢2)

加療後21日(上肢2)

湿潤療法 加療後1年(上肢1)

加療後1年(上肢1)

湿潤療法 加療後1年(上肢2)

加療後1年(上肢2)

他部位(頚胸部、下肢)は、次回ブログで掲載させて頂きます。

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