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熱傷 手(湿潤療法)

加療後3日2

 患者さんは、30代です。
他県に観光で訪れている最中に、現地のホテルの電気ポットから出したお湯を手にかけてしまい、熱傷されました。
現地の救急病院を受診。あまり納得のいく説明が無く、ガーゼ処置だったそうです。
そこで不安になり、同日他院を受診されました。
しかし、そこの医師からは
「救急病院で処置して貰っているのであれば、当院で処置する必要は無いでしょう。
火傷している範囲が広いのであれば、皮膚科では無く、整形外科か形成外科受診した方が良いでしょう。」
と言われ、熱傷部を診察することなく、処置は一切してもらえず、診察は終了したそうです。
そこで、早くちゃんとした先生に診てもらいたいと思われ、当院を受診されたとの事でした。(ちゃんとした先生と思って頂き、光栄です。)
水疱膜は、感染源になりますので、切除致しました。
指1本1本にハイドロコロイドを貼るのは大変ですし、どうしても指と指の間の水かきの部分にハイドロコロイドを貼るのは至難の業です。
よって、ワセリンを手全体にたっぷり塗って頂き、ビニール手袋で処置致しました。ビニール手袋をつける際、指の第一関節より上の部分を切っておくと、指の先端がビニール手袋から出ますので、色々と用事をし易くなります。

初診時

初診時

初診時(水疱膜切除後)

初診時(水疱膜切除後)

湿潤療法 加療後3日

加療後3日

血流が再開致しますので、熱傷部が赤くなります。

感染では御座いません。

湿潤療法 加療後7日

加療後7日

湿潤療法 加療後14日

加療後14日

 

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