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植皮が必要と言われた方へ|湿潤療法で治る可能性大

初診時

大阪市淀川区・新大阪にある
こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。


植皮の相談が急増しています
前回のブログを公開して以降、
植皮が必要と言われましたが、なつい式湿潤療法で治りますか?
というお問い合わせが非常に増えております。


まずご理解いただきたいこと
お電話や文章だけでは、実際の患部を診察していないため、明確なお答えができません。
そのうえでのお話にはなりますが――

多くの熱傷は、植皮手術をせずに、なつい式湿潤療法で治療可能です。
これは過去の多数の症例から、私たちが確信を持ってお伝えできることです。


「皮膚が黒くなっています。まだ間に合いますか?」
こういったご相談も頻繁にいただきます。
皮膚が黒くなるというのは、皮膚が壊死している状態を意味しています。
その原因は、多くの場合“間違った治療”を受けていることにあります。

なつい式湿潤療法が正しく行われていれば、血流障害などの特殊な事情がない限り、
皮膚が壊死することはほとんどありません。

(※詳しくは2025年6月6日のブログもご参照ください)


感染予防のために植皮?それは逆効果では?
一部の医師からは、
感染予防のために植皮が必要です
と言われるケースもあるようですが、
植皮によって感染リスクが減る、とは私には思えません。

むしろ、植皮を行った後の方が、術後感染を起こしやすいという印象さえあります。


植皮は「一度行うと元に戻せない」不可逆的な処置です
特に、お子さんに対する植皮(※1歳半未満の手のひらの熱傷を除く)には、
私は強く反対します。

なぜなら、一度植皮が行われてしまえば、
皮膚の移植跡は一生残り、取り返すことができないからです。

これは大げさな表現ではなく、
人生が変わってしまう可能性がある重大な決断です。


植皮を勧められた方へ|行動する前に一度だけご相談を
ご自身、ご家族、ご友人などが植皮手術を勧められてお困りの場合は、
どうか一度でいいので、「正しいなつい式湿潤療法」を実践している医療機関
(当院でなくても構いません)を受診されることをおすすめします。


注意点:湿潤療法にも「正しくないもの」があります
中には、「湿潤療法」と称しながらも、
実際にはガーゼや消毒、軟膏を併用している医療機関もあります。

こうした“なんちゃって湿潤療法”では、期待される効果は得られませんので、
医師の治療方針をよく確認することが大切です。


まとめ|植皮の前に、湿潤療法の可能性を知ってください

  • 熱傷のほとんどは、植皮せずに治癒可能です

  • 皮膚が黒くなった原因は、多くの場合誤った治療です

  • 植皮は不可逆的な処置であり、慎重な判断が必要です

  • お子さんへの植皮には、特に注意が必要です

  • 一度でいいので、なつい式湿潤療法を専門とする医療機関へ相談してください

    🖊️ 執筆者情報
    執筆者:郡田 大宇 (こおりた ひろたか)医師
    (こおりたひろ整形形成外科クリニック 院長)
    専門分野:整形外科・形成外科・熱傷・粉瘤手術
    経験・実績:粉瘤手術を中心に累計6,000件(年間約500件)以上の手術実績
    粉瘤、ケガ、やけどなど、くりぬき法なつい式湿潤療法
    による症例をブログに1,000例以上掲載しています。

    すべての症例は院長自身が診察・手術・経過観察を行っています。

    院長プロフィールを見る

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