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挫創 手(湿潤療法)

初診時

 患者さんは、20代です。
転倒し、受傷されました。
ご自分でキズパワーパッドを貼っておられました。
翌日、湿潤療法目的にて、当院を受診されました。
ハイドロコロイドで治療致しました。
もちろん、一度も消毒はしておりません。
毎日、シャワー、入浴 OK です。
感染傾向にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
 お怪我、熱傷された直後から、キズパワーパッドを貼ったり、ワセリンを塗ったり、防水フィルムを貼ったりと、100%正しい湿潤療法ではなくとも、湿潤療法に近い処置をされておられる患者さんは、そうでない患者さんと比較いたしますと、傷、熱傷の治るスピード、綺麗さが全然異なってまいります。
一番最悪なのは、湿潤療法をしていない医療機関を受診され、消毒、ガーゼ、使用してはいけない薬(ゲーベンクリーム、イソジンゲル等)をべったり塗られ、毎日受診するよう促されておられた患者さんです。
患者さんにしてみれば、医療機関での処置が間違っているなんて、思いもよらないことだと思います。暫く通院してみて、
 処置のたび痛いなぁ・・・
 なかなか治らないなぁ・・・
と思われ、そこで初めて受けておられる処置に関して疑問を持たれます。
そこで、ネットで色々と調べられ、「湿潤療法」という治療法にたどりつき、湿潤療法をしている医療機関を受診されるというケースが多いです。
 大体、患者さんのお話を伺っておりますと、処置に対して疑問を持たれるまでに5日間ほど要します。
この、5日間の間に、傷を深くされてしまいます。結果的に、傷は治っても、跡が残ったり、傷が治るまで余計に時間を要することになります。
しかし、これはまだましな方です。
最後まで湿潤療法をしていない医師の言うことを信用され、傷が治らず、不幸にも不必要な植皮を受けておられる患者さんも多数いらっしゃいます。
 湿潤療法を受けられる方と、そうでない方とでは、大げさに言えば、人生が変わる場合も御座います。

 

初診時

初診時

湿潤療法 加療後4日

加療後4日

湿潤療法 加療後8日

加療後8日

湿潤療法 加療後15日

加療後15日

 

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