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頬の切創に対しテーピングで加療

初診時2

 患者さんは10代の可愛い女の子です。
飼い犬に頬を噛まれて受傷されました。
テープで寄せるだけで、切創部の皮膚同士が寄りそうだったので、ご本人、お母様とも相談の上、縫合はせずにテーピングで加療致しました。
 縫合とテーピングのメリット、デメリットは相反致します。
 縫合のメリットは、皮膚同士が強固に寄る事ですが、デメリットは、糸が通っていた跡が残る可能性がある(よく言うムカデの跡です)事と、麻酔をしなければならない事です。
 テーピングのメリットは、糸を使わないので糸が通っていた跡が残らない事と、麻酔をしなくて良い事ですが、デメリットは、縫合ほど強固に皮膚同士が寄らない事です。
どちらが良いのでしょうか?
私の考え方は、切創部の皮膚同士がよるのであれば、テーピングの方が良いのではないかと思っております。
それは、どちらを選んでも、結果があまり変わらないからです。
 縫合することも決して間違えではないと思いますが、わざわざ痛い思いをして(特に子供に麻酔をするのは大変です。)縫合しても、あまり結果が変わらないのであれば、あえて縫合しなくても良いのではないかと考えております。
しかし、皮膚同士がよらない場合は、縫合した方が良いです。
ですから、何が何でも縫合はダメ!という訳ではもちろん御座いません。
テーピングは受傷後6か月間、続けて頂く事をお勧めしております。

初診時

初診時

加療後1日

加療後1日

加療後8日

加療後8日

加療後15日

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加療後3か月半

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