先日、またまた、植皮を大きな病院で勧められた患者さんご自身が「これはおかしい!」と思われ、ご自分で湿潤療法を検索し、他府県からわざわざ当院へ来院されるという、よくあるパターンの患者さんが来院されました。患者さんは本当に大変です。
以下、当院御受診して頂くまでの経過です。
最初、近くの皮膚科を受診し、「この熱傷は2度です。」と言われ、従来通りの治療。
翌日、同じ皮膚科を受診し、「この熱傷は3度です。」と言われ、その県の基幹病院である○○病院形成外科を紹介された。
○○病院形成外科の医師より、「植皮をしないと治りません。」と言われ、ゲーベンクりームべったり 😈 、ガーゼ処置を受けた。
そこで、患者さんご自身が「これはおかしい!」と思われました。
(思われて本当に良かったです。 😀 )
湿潤療法をしている医療機関を検索。
お住まいの県で検索。ヒットした医療機関数件に電話してみると、「○○病院形成外科で植皮が必要と言われたのであれば、湿潤療法では治りません。」と言われたそうです。
仕方なく、わざわざ他県である当院を受診されました。
どれだけ凄い熱傷なのかと思い、熱傷部を見てビックリ!足関節背側に約5cmの熱傷があるだけです。
こんな熱傷に対しても植皮がされているんだなあと、愕然と致しました。
「植皮なんてしなくても絶対に治ります。安心して下さい。」と申しますと
患者さんから大きな声で 「ですよねえ!」 とほっとした顔で言われました。
もちろん、湿潤療法の説明をし、創傷被覆材を貼って治しております。
本当に残念ながら、湿潤療法に関しては、「治療のプロであるべき医師よりも、治療には素人の患者さんの方がよほどプロ!」ということがよくあります。
患者さんご本人の許可が頂けましたら、写真掲載させて頂きます。
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