患者さんは、3歳の可愛い可愛い女の子です。
電源を切ったアイロンに右足背をつけてしまい、熱傷されました。
受傷翌日、お近くの皮膚科形成外科を受診。
「まだよく分からないから様子を見よう。」
と言われ、従来の治療(消毒、ガーゼ)を受けておられたたそうです。
その後、週2回のペースで通院。
受傷2週間後受診された際に、
「水疱がやぶれたから、深い2度熱傷だ。これは、皮膚移植が必要だ。」
と言われたそうです。
そこで、納得がいかず、色々と調べられ、「湿潤療法」目的にて、当院をご受診されました。
① 水疱があると浸出液の流れがよどみ感染する可能性が高くなるので、水疱膜は早めに切除した方が良い事。
② 関節拘縮が起こらなければ、2度であろと3度であろうと、皮膚移植は必要ない事。
③ 湿潤療法の原理。
④ 湿潤療法で必ず治る事。
を説明させて頂き、ハイドロコロイドを貼布し加療致しました。
加療後24日の写真にて、第二趾に少しケロイドが認められますが、関節の動きには全く問題無かったです。しかし、今後動きが悪くなる様であれば、拘縮改善目的にて手術が必要になるかもしれません。
おそらく、受傷直後から湿潤療法をしておけば、ケロイドにはならなかったのではないかと思っております。
しかし、皮膚移植を受けられる前に当院に来て頂き、本当に良かったです。
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