患者さんは、1歳の可愛い可愛い男の子です。
テレビ台の角に左まぶたを直撃し、受傷されました。
お母さんは、「湿潤療法」に関し知識が有る方で、何かの時の為にと「傷パワーパッド」を購入されておられました。
そこで、とりあえず「傷パワーパッド」を貼り一晩過ごされました。
一晩中色々と調べられ、翌日当院受診されました。
皮膚欠損創(コンクリートでこすられたような傷)では無く、割創でしたので、創傷被覆材(傷パワーパッド等)では無く、テープで皮膚同士を寄せることに致しました。
テープで寄せる場合は、最初が肝心です。
どうしても子供は貼ったテープを取ろうします。
よって、なかなか取れないように工夫して貼る事が重要です。
また、出血を抑えるために圧迫する事が重要です。
血液はそのうち固まり、血腫となります。
血腫がありますと、感染源になります。
よって、血腫が出来ないように圧迫する事が重要となります。
もちろん、消毒は一度も行っておりません。
毎日、シャワー、入浴 OK です。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
(抗生物質を内服することは、感染予防には成りません。抗生物質は、感染してから内服する薬です。)
本日は、学会出席の為、休診とさせて頂いております。
ご迷惑おかけいたしますが、ご了承の程、宜しくお願い致します。