患者さんは、40代 男性 です。
本年4月、大阪の基幹病院で、右足底メラノーマ(悪性腫瘍)疑いにて手術を受けられました。
(病理の結果は、幸い悪性所見は無かったそうです。)
その後、創部の治りが悪い為に、皮膚移植が必要という事になり、皮膚移植術が予定されました。
植皮を受けずに治らないものかと、色々と調べられ、夏井先生のHPに辿り着き、それまではガーゼを創部に当てられていたのですが、ご自分の判断でハイドロコロイドに変更して処置をされておられました。
とたんに、創部は小さくなり深さも浅くなってきたために、担当医にこのまま湿潤療法を続けてみてはダメですか?と問うたところ、主治医からは
「絶対に植皮すべきだ。皮膚の組織がその部分だけ他と違い、硬く変化してしまうので、体重をかけると割れたりして血や膿などが出るなどを繰り返すからだ。場合によっては、癌化するリスクも有る。」
と言われたそうです。
皮膚移植術の予定が差し迫った4日前、夏井先生に直接メールをされました。
夏井先生からは、すぐにお返事が届き、その内容は
「この程度の面積なら、植皮は不要です。3か月くらいかかるでしょうが、皮膚は再生します。」
との事でした。
夏井先生から当院を勧めて頂き、皮膚移植術予定3日前に、当院をご受診されました。
湿潤療法の説明をさせて頂き、創部をプラスモイストで被覆致しました。
もちろん、毎日シャワー、入浴 OK です。
消毒は一切行っておりません。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
傷の治りの速さに、家族一同で驚かれていたそうです。
私も、もう少し時間がかかるかと思っておりましたので、早く治り嬉しかったです。(通院回数6回)