患者さんは、4歳の可愛い可愛い女の子です。
旅行中にスープをこぼして熱傷されました。
翌日、地元に帰ってこられ、地元の基幹病院である○○病院を受診。
ゲーベンクリーム、消毒、ガーゼ 処置だったそうです。
また、抗生物質を処方されました。
その医師からは、以下の事を言われたそうです。
・熱傷部を絶対に濡らしてはいけない。
・抗生物質を毎日内服する様に。
・毎日通院するように。
・安静にするように。
翌日、同病院を受診。
あまりにも痛がるために、タオルでぐるぐる巻きにされて、消毒、ゲーベンクリームを塗られ、ガーゼ処置を受けられたそうです。
その処置を見ていたご両親は、その処置、医師の説明に不信感を持たれ、帰宅後、ネットで色々と調べられ、「湿潤療法」の事を知ったそうです。
次回受診された際に、その医師に転院を希望されましたが、その医師から
「当院の方が良い。湿潤療法なんて治らない。」
と一蹴されたそうです。
そこで、なかば逃げるように、当院へ来られました。
以下、私からの説明です。
・毎日、シャワー、入浴 OKです。
・感染状態では無いので、抗生物質の内服は止めましょう。
・通院は、痛み等の症状(炎症症状)がなければ、週1回程度で良いです。
・毎日、走って、踊って、歌って、幼稚園に行って頂いてもちろんOK です。
私の説明をお聞きになったご両親は、今までの治療は何だったんですか?と少し怒っておられました。
ハイドロコロイドで治療致しました。
今までタオルでぐるぐる巻きにされて処置を受けておられましたので、最初受診された際には、恐怖感一杯の目でおびえている様で、本当に可愛そうでした。
2回目の受診の際
「これから、お友達と公園に行く!」と笑顔で元気一杯!
嬉しかったです。
(実通院日数 3日)