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炎症性粉瘤(アテローム)頚部(くりぬき法)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤内容物を排出)

 患者さんは、30代です。
約5年前より、頚部に粉瘤(アテローム)が有ったそうです。
最近になり腫れだしてきて痛みを伴うようになってきたので、近医である〇〇皮膚科を受診されました。そこの医師から
「炎症が強いと手術は出来ません。とりあえず、炎症を引かせるために、抗生物質を内服して下さい。」
と言われたそうです。
しかし、抗生物質は内服しても全く効果がないどころか、痛みが増してきたために、炎症が強くても手術をして貰える医療機関を探され、当院を受診されました。
こういう経緯で当院を受診される患者さんは、非常に多いです。
炎症性粉瘤に対して、抗生物質は無効です。
また、炎症が強くても、全く問題なく手術が出来ます。
とりあえず、排膿処置のみを勧める医療機関も沢山あるそうですが、全く問題なく根治的手術をすることが可能です。
痛みが強かったために、当日手術をさせて頂きました。
(幸い?外来がすいてもおりました。)
くりぬき法で手術致しました。
術後、毎日シャワー、入浴 OK です。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。

粉瘤(アテローム)摘出 術前

術前

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤内容物を排出)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

粉瘤(アテローム)摘出 術直後

術直後

粉瘤(アテローム)摘出 術後1日

術後1日

粉瘤(アテローム)摘出 術後4日

術後4日

粉瘤(アテローム)摘出 術後12日

術後12日

 

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