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挫創(額)|湿潤療法とテープ固定で治療した4歳女児の症例

初診時

初診時

患者さんは4歳の女の子です。
ご自宅で遊んでいる際に、机の角に額をぶつけて受傷されました。

まず、かかりつけの小児科を受診され、応急的にテープ固定を受けたうえで、
翌日当院を受診されました。

その際、抗生物質が処方されていましたが、
診察時点では感染兆候を認めなかったため中止
としました。

抗生物質は感染が成立した場合に使用する薬であり、
感染予防目的で内服する薬ではありません
もし感染予防のために抗生物質を内服するのであれば、怪我をしていない人も
全員が毎日内服しなければならなくなってしまいます。

当院ではなつい式湿潤療法を行っており、
治療中は毎日シャワーで創部をやさしく洗い流してもらいます
この方法では、適切な管理が行われていれば感染を起こすことは極めて稀です。

(もちろん、感染の可能性が完全にゼロになるわけではありません。
当院にはなつい式湿潤療法目的で多数の患者さんが受診されますが、
感染のため抗生物質が必要となる患者さんは年間でも5人以下です。)

治療は、ハイドロコロイド材を用いて創縁を寄せるようにテープ固定を行いました。
湿潤療法で治療するため、消毒は一切行っていません

治療経過は良好で、感染は認めず、抗生物質は使用せずに治癒しました。
治療期間中も、毎日のシャワー・入浴は可能としています。


経過写真

初診時

初診時

加療後2日

加療後2日

加療後7日

加療後7日


よくある質問(FAQ)

Q1. 子どもが顔を切りました。縫わなくても本当に大丈夫ですか?

傷の大きさや深さ、場所によって異なります。
創部を正しく寄せることができる場合には、
縫合を行わなくてもきれいに治ることがあります。
一方で、縫合が適している傷もありますので、必ず医師の診察を受けてください。


Q2. 縫合しないと、傷跡が目立ちませんか?

必ずしもそうではありません。
乾燥させず、湿潤環境を保って治療することで、
縫合しなくても傷跡が目立ちにくくなる場合があります


Q3. なつい式湿潤療法とはどのような治療法ですか?

傷を乾かさず、消毒に頼りすぎず、
皮膚が本来持っている自己治癒力を最大限に活かす治療法です。
外傷ややけどなど、日常で起こりやすいケガの治療に広く応用されています。


Q4. 縫合とテープ固定、それぞれのメリットは何ですか?

  • 縫合のメリット:創部がずれにくく、確実性が高い

  • テープ固定のメリット:処置がほとんど痛くなく、
    小さなお子さんへの負担が少ない

傷の状態や年齢、ご本人・ご家族の希望を考慮して選択することが大切です。


Q5. どちらの治療法を選んでも、きちんと診てもらえますか?

はい。
当院では、治療法の選択そのものを大切にしています。
どちらを選ばれても、その判断を尊重し、最善の治療を行います。
(但し、縫合がご希望の場合は、局所麻酔に耐えられる方に限ります。)


当院の治療理念:なつい式湿潤療法

なつい式湿潤療法」は、日本の形成外科医であり、
湿潤療法の第一人者として高く評価されている
夏井睦先生 によって確立された治療法です。
この治療法は、消毒やガーゼを使用せず、創部を湿潤環境に保つことで、
痛みを最小限に抑え、治癒を促進します。
当院では、夏井先生の効果的な治療理念に基づいた創傷管理を実践しています。
夏井睦先生公式サイト「新しい創傷治療」


🖊️ 執筆者情報

執筆者:郡田 大宇 医師
こおりたひろ整形形成外科クリニック 院長)

専門分野:整形外科・形成外科・熱傷・粉瘤・ほくろ・イボ・巻き爪手術
経験・実績:粉瘤手術を中心に累計6,000件(年間約500件)以上の手術実績
粉瘤、ケガ、やけどなど、くりぬき法なつい式湿潤療法
による症例をブログに1,000例以上掲載しています。

すべての症例は院長自身が診察・手術・経過観察を行っています。

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