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猫による手の咬傷です。(ナイロン糸ドレナージ法)

初診時(ナイロン糸挿入)

 患者さんは、60代です。
飼い猫に母指を咬まれて、受傷されました。
その日のうちに、だんだんと痛くなってきたために、当院を受診されました。
咬まれた傷は、傷が深い為に、表面を消毒しても意味が御座いません。
創部深部に溜まった汚い液を排出しないと治りません。
そこで、ナイロン糸を挿入し、毛細管現象を利用し、排液して治します。
局所麻酔をして、傷の深さを探り、糸を出来るだけ深くまで挿入します。
創部から出た糸は、ハイドロコロイドでサンドイッチにして指先に固定し、プラスモイストで創部を覆います。
(湿潤療法を作られた夏井先生に教えて頂いた治療法です。)
通常、1日から2日後に糸を抜去致します。
この患者さんは、処置1日後に痛みが軽減し、腫れも引いていた為に、ナイロン糸を抜去致しました。

初診時

初診時

初診時(ナイロン糸挿入)

初診時(ナイロン糸挿入)

加療後1日(ナイロン糸抜去)

加療後1日(ナイロン糸抜去)

加療後5日

加療後5日

 

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