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ゲーベンクリームで「激痛」だった熱傷(やけど)が、たった3日で治った理由

初診時

激痛に耐えたゲーベン処置
|それでも治らなかったやけどが、3日で治った理由とは?


大阪市淀川区・新大阪にある
こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。


今回は、バイクのマフラーによる熱傷(やけど)で植皮をすすめられた患者さん
が、なつい式湿潤療法で3日で治癒した症例
をご紹介します。


👤 患者さんについて

患者さんは30代の方。
バイクのマフラーが下腿(ふくらはぎ)に接触し、やけどを負われました。


🏥 最初に受けた治療は「ゲーベンクリーム」でした

まず、近隣の〇〇皮膚科を受診され、
処方されたのは「ゲーベンクリーム」。
しかし、その処置はとても痛かったそうです。
ゲーベンクリームは絶対に使用してはいけない薬剤です

傷を深くするからです。)
しかも、「このままだと植皮が必要かもしれません」とまで言われたとのこと。
「これは本当に正しい治療なのか?」
疑問を抱かれた患者さんは、インターネットで情報を集め、当院を受診されました。


💧 当院での治療:湿潤療法で3日で治癒

当院では、
ハイドロコロイドを用いた「なつい式湿潤療法」で治療を行いました。
・消毒は一切しておりません
・抗生物質も処方しておりません
・術後もシャワー・入浴は毎日OKです
感染は起こらず、順調に治癒


📅 わずか「3日」でほぼ治癒!

患者さんは、あまりの回復の早さに驚かれ、

「もっと早くここに来とけばよかった!」

と、笑顔でおっしゃってくださいました。
私たちにとって、これほど嬉しい言葉はありません。


🔍 やけど治療に「痛み」や「植皮」は本当に必要ですか?

このように、なつい式湿潤療法を正しく行えば、やけどの痛みはほぼなく、
しかも早く治すことができます

ゲーベンクリームや消毒処置、石鹸洗浄、ガーゼ交換など、
「昔ながらの熱傷治療」で強い痛みに苦しんでいる方は、ぜひ一度、
「なつい式湿潤療法」を行っている医療機関を検討してみてください。


📝 最後に

今回の患者さんのように、
「植皮が必要と言われた」「痛くて仕方がない」
という理由で当院を受診される方は、少なくありません。
やけどの治療法によって、痛みの程度も、治癒までのスピードも大きく変わります
患者さんの人生そのものが変わることすらあります。

初診時

初診時

加療後3日

加療後3日

 

🌿 なつい式湿潤療法に関するよくあるご質問【FAQ】

Q1. なつい式湿潤療法とは何ですか?

A. 湿潤療法とは、傷を乾かさずに
「湿った環境を保つことで自然治癒力を最大限に助ける治療法」です。

消毒液やガーゼを使用せず、創傷を適度な湿度で保護することで痛みが少なく、
傷跡もきれいに治るのが特徴です。

当院では「なつい式湿潤療法」に基づいた方法で治療を行っています。


Q2. なぜ消毒をしないのですか?

A. 消毒液は細菌だけでなく、皮膚の治癒に必要な細胞まで殺してしまうため、
治りを遅くしたり、かえって傷跡を残しやすくなります。

なつい式湿潤療法では、
消毒はせず、皮膚が本来持っている再生能力を最大限助けて治します。


Q3. なつい式湿潤療法ではどんな処置をするのですか?

A. ハイドロコロイドやポリウレタンフィルムなどの
医療用の透明シールやパッドを使用し、傷を覆って湿潤環境を保ちます。

傷の種類に応じてワセリンを併用することもあります。
自宅では入浴・シャワーも基本的に可能です。


Q4. 痛みはありますか?

A. なつい式湿潤療法はガーゼ交換による「剥がすときの痛み」がありません。
また、傷の治癒も早いため、痛みが軽減されるケースが多いです。
痛み止めが不要なことも多く、お子様や高齢者にもやさしい治療法です。


Q5. 傷跡はきれいになりますか?

A. 傷の深さや場所によって個人差はありますが、
なつい式湿潤療法は乾燥させて治す方法に比べて、
傷跡が目立ちにくくなります

特に顔など目立つ部位には適しています。


Q6. 毎日通院する必要はありますか?

A. 基本的には毎日通院する必要はありません。
ご自宅での処置方法(とっても簡単です)をご説明しますので、
セルフケアで管理が可能です。

ただし、傷の状態によっては数日に1度の通院が必要になることもあります。


Q7. 感染の心配はありませんか?

A. 適切に湿潤環境が保たれていれば、むしろ感染リスクは低くなります。
ただし、異常な痛みや腫れ・熱感・発赤などが出た場合は
すぐに受診してください。


Q8. 子どもにも適応できますか?

A. はい、なつい式湿潤療法は小さなお子様にも非常に適しています。
傷の痛みが少なく、ガーゼを無理に剥がす必要もないため、
治療のストレスが少なくなります。

当院では数多くのお子様の傷の治療実績があります。


Q9. なつい式湿潤療法が受けられる病院は限られているのですか?

A. はい、なつい式湿潤療法を積極的に導入している医療機関
はまだ多くはありません。

当院では、院長が豊富な症例経験に基づき、
すべての傷に対して湿潤療法を基本とした治療を行っています。
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