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膝の挫創を消毒なしで治す方法|なつい式湿潤療法・6年後の写真あり

初診時2

今回は、ランニング中に転倒し受傷された40代の患者さんの症例をご紹介します。

● 受診のきっかけは「なつい式湿潤療法」をネットで調べて

患者さんはランニング中に転倒し、擦過傷を負ってしまいました。
ご自身でインターネット検索をされ、
なつい式湿潤療法」を目的に当院を受診されました。

● 治療内容:ハイドロコロイドを使用/消毒・抗生物質なし

治療にはハイドロコロイド(湿潤療法用の被覆材)を使用しました。
「なつい式湿潤療法」の原則に従い、消毒は一切行っておりません
また、感染兆候は認められなかったため、抗生物質も使用しておりません

毎日、シャワーや入浴も可能な治療方法で、
患者さんの日常生活の質を保ちながらケアを続けました。

● 6年後の再来院で、うれしいお言葉をいただきました

6年後、別のご相談で当院を再度ご受診いただいた際、診察室に入るなり
「先生、すっごい綺麗に治りました!」
と笑顔でおっしゃってくださいました。

実際に写真を撮らせていただきましたが、傷跡はほとんど目立たず、
非常に綺麗な治癒結果
となっていました。

私たちも大変うれしく、なつい式湿潤療法の力を再認識した瞬間でした。

 

初診時

初診時

加療後5日

加療後5日

加療後12日

加療後12日

加療後6年

加療後6年

🌿 なつい式湿潤療法に関するよくあるご質問【FAQ】

Q1. なつい式湿潤療法とは何ですか?

A. 湿潤療法とは、傷を乾かさずに
「湿った環境を保つことで治癒力を最大限に助ける治療法」です。

消毒液やガーゼを使用せず、創傷を適度な湿度で保護することで痛みが少なく、
傷跡もきれいに治るのが特徴です。

当院では「なつい式湿潤療法」に基づいた方法で治療を行っています。


Q2. なぜ消毒をしないのですか?

A. 消毒液は細菌だけでなく、皮膚の治癒に必要な細胞まで殺してしまうため、
治りを遅くしたり、かえって傷跡を残しやすくなります。

なつい式湿潤療法では、
消毒はせず、皮膚が本来持っている再生能力を最大限助けて治します。


Q3. なつい式湿潤療法ではどんな処置をするのですか?

A. ハイドロコロイドやポリウレタンフィルムなどの医療用の透明シールやパッド
を使用し、傷を覆って湿潤環境を保ちます。
傷の種類に応じてワセリンを併用することもあります。
自宅では入浴・シャワーも基本的に可能です。


Q4. 痛みはありますか?

A. なつい式湿潤療法はガーゼ交換による「剥がすときの痛み」がありません。
また、傷の治癒も早いため、痛みが軽減されるケースが多いです。
痛み止めが不要なことも多く、お子様や高齢者にもやさしい治療法です。


Q5. 傷跡はきれいになりますか?

A. 傷の深さや場所によって個人差はありますが、
なつい式湿潤療法は乾燥させて治す方法に比べて、傷跡が目立ちにくくなります

特に顔など目立つ部位には適しています。


Q6. 毎日通院する必要はありますか?

A. 基本的には毎日通院する必要はありません。
ご自宅での処置方法(とっても簡単です)をご説明しますので、
セルフケアで管理が可能です。

ただし、傷の状態によっては数日に1度の通院が必要になることもあります。


Q7. 感染の心配はありませんか?

A. 適切に湿潤環境が保たれていれば、むしろ感染リスクは低くなります。
ただし、異常な痛みや腫れ・熱感・発赤などが出た場合はすぐに受診してください。


Q8. 子どもにも適応できますか?

A. はい、なつい式湿潤療法は小さなお子様にも非常に適しています。
傷の痛みが少なく、ガーゼを無理に剥がす必要もないため、治療のストレスが少なくなります。
当院では数多くのお子様の傷の治療実績があります。


Q9. なつい式湿潤療法が受けられる病院は限られているのですか?

A. はい、なつい式湿潤療法を積極的に導入している医療機関はまだ多くはありません。
当院では、院長が豊富な症例経験に基づき、
すべての傷に対して湿潤療法を基本とした治療を行っています。

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🖊️ 執筆者情報

執筆者:郡田 大宇 医師
こおりたひろ整形形成外科クリニック 院長)
専門分野:整形外科・形成外科・熱傷・粉瘤手術
経験・実績:粉瘤手術を中心に累計6,000件(年間約500件)以上の手術実績。
粉瘤、ケガ、やけどなど、くりぬき法なつい式湿潤療法による症例を
ブログに1,000例以上掲載しています。

すべての症例は院長自身が診察・手術・経過観察を行っています。
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