患者さんは、2歳の可愛い可愛い女の子です。
カップ麺の汁をこぼし、胸部、左大腿を熱傷されました。
地元でのかかりつけの○○小児科を受診。
ソフラチュール、ガーゼ処置を受けられ、抗生物質が処方されました。
○○小児科では継続治療が困難と判断され、地元の○○皮膚科を紹介することになったそうです。
しかし、親御さんが色々と調べられ、「湿潤療法」目的にて、当院をご遠方よりご受診されました。
○○小児科では、幼稚園には1週間行かないように言われたそうです。
私からは、以下の説明をさせて頂きました。
① 湿潤療法の説明。創傷被覆材で治療する事。
② ソフラチュール、ガーゼは創部にくっつき剥がす際に出血します。
よって、それらは、創部に貼ってはいけません。
③ 感染状態では無いので、抗生物質の内服は中止しましょう。
抗生物質を内服する事は、感染予防にはなりません。
抗生物質は、感染してから内服するお薬です。
④ 幼稚園には行っても全く問題御座いません。
プールに入っても、踊っても、走っても、全く問題御座いません。
当院で熱傷加療中の患者さんで、フルマラソンを走った方もおられます。
⑤ 同様症状の経過写真を診て頂き、2週間ほどで治る見込みである事。
幼稚園に行ける!というだけで、かなり喜んで頂きました。
運動する事が、創治癒の過程を障害する事は、ほとんど御座いません。
よって、感染していないのであれば、安静にする必要は全く御座いません。
<胸部>
<大腿>