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炎症と激痛で眠れなかった背中の粉瘤を「くりぬき法」で手術|無意味な抗生物質より確実な根本治療を

術前

大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。

今回は、強い炎症と痛みで眠れなかった背中の粉瘤(アテローム)に対して、当院で「くりぬき法」による即日手術を行った症例をご紹介します。


◆患者さんについて

患者さんは40代の男性です。
20年以上前から背部に粉瘤(アテローム)があったものの、特に問題はなかったそうです。
ところが、3週間ほど前から炎症が強くなり、直近では痛みが激しく夜も眠れない状態となってしまったとのことでした。


◆遠方からの受診と即日手術

患者さんは、「炎症があっても手術してもらえるクリニック」をインターネットで調べ、かなり遠方から当院を受診されました。

幸いにも来院当日は外来の混雑が少なく、その場で手術が可能でしたので即日対応いたしました。


◆手術方法:くりぬき法

粉瘤は非常に大きく、炎症も強い状態でしたが、「くりぬき法」にて手術を行いました。

一見、炎症が強いと手術が難しいと思われがちですが、炎症があることで粉瘤の被膜(袋)が浮いており、むしろ摘出しやすくなることがあります。

当院では炎症性粉瘤も日帰り手術が可能です。


◆抗生物質では治りません

よくあるケースとして、他院で「抗生物質を出して様子を見ましょう」と言われる方が多くおられます。
しかし、粉瘤の根本原因は被膜であり、抗生物質では消せません。

今回の患者さんも、抗生物質は無効と判断し、処方はしておりません。
根治するには外科的に被膜ごと取り除くことが必要です。


◆術後の経過と日常生活

手術翌日には、ぐっすり眠れるようになったとお話しくださいました。
また、翌日に控えていた重要な仕事も無事にこなせたとのことで、私たちも安堵しております。


◆当院の術後管理:なつい式湿潤療法

当院では、術後の創部に対して「なつい式湿潤療法」を採用しています。

  • 消毒は一切不要

  • 抗生物質も不要(感染の兆候がなければ処方しません)

  • 手術当日からシャワー可能(創部に防水テープを貼付)

  • 翌日から創部に直接シャワーを当てて洗浄OK

  • 入浴も問題ありません

術後は感染も起こらず、快適に回復されました。


◆まとめ|炎症性粉瘤も「くりぬき法」で即日治療可能です

「炎症があるから手術できない」「抗生物質で様子を見ましょう」と言われて不安を抱えている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

当院では、炎症性の粉瘤に対しても「くりぬき法」による日帰り手術が可能です。
術後は湿潤療法により消毒も抗生物質も不要で、早期に日常生活へ復帰できます。
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粉瘤(アテローム)摘出 術前

術前

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

粉瘤(アテローム)摘出 術直後

術直後

術後1日

術後1日

粉瘤(アテローム)摘出 術後5日

術後5日

粉瘤(アテローム)摘出 術後12日

術後12日

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