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犬による手の咬傷です。(ナイロン糸ドレナージ法)

初診時(糸挿入後)-2

 患者さんは、30代 女性 です。
飼い猫に右中指先端を咬まれて受傷されました。
痛くなってきたために、2日後に地元の○○皮膚科を受診されました。
そこの医師から
「深さが1cm有るから、膿んでいる部分と壊死している部分を切り取ります。」
と言われたそうです。
そこで、これはおかしいと思われ、その処置は一旦拒否され自宅に帰り、色々と調べられ夏井睦先生のナイロン糸ドレナージ法に辿り着き、夏井先生にメールされました。
すると、夏井先生からすぐにお返事が有り、当院へ行く様にと勧められたそうです。
そこで、当院受診となりました。
局所麻酔下にて、まずは傷の深さを探ります。
その後、ナイロン糸を挿入しました。
抗生物質は処方しておりません。
翌日、痛み、腫脹ともに軽減されました。
「是非ブログに載せて下さい!」とニコニコして帰られました。
犬、猫に噛まれた傷は、深いです。
よって、表面をいくら消毒致しましても、抗生剤を点滴致しましても、なかなか治りません。
深部に溜まった浸出液を排出しなければ、炎症は治まりません。
ナイロン糸ドレナージ法は簡便でかなり有益な処置方法です。

初診時-1

初診時-1

初診時-2

初診時-2

初診時(糸挿入後)-1

初診時(糸挿入後)-1

初診時(糸挿入後)-2

初診時(糸挿入後)-2

ナイロン糸ドレナージ法 加療後1日-1

加療後1日-1

ナイロン糸ドレナージ法 加療後1日-2

加療後1日-2

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