患者さんは、1歳の可愛い可愛い女の子です。
お母さんが使っているヘアアイロンを冷め切る前に握ってしまい、左手掌を熱傷されました。
(子供はこちらが想像している以上の所に、手が届きます。)
お近くの○○クリニックを受診されました。
従来通りの治療法(消毒、ガーゼ)で、あまり病状に関しての説明も無かったために、色々と調べられ、受傷8日目に当院を受診されました。
ご本人と、ご両親、祖母の5人で受診。
いつもの様に、湿潤療法の説明をさせて頂きました。
① 消毒しません。ガーゼあてません。
② 毎日、入浴、シャワー OK 。
③ 感染していないので、抗生物質を内服する必要なし。
④ ハイドロコロイドを貼る。
私の説明を聞かれたご家族の方々は、皆さん半信半疑のお顔をされておられました。
お母さんからは
「今まで通っていた病院の先生のいう事と、180度違います。本当に、濡らして良いんですか?消毒しなくて良いんですか?」
と、かなりとまどっておられました。
こういうことはよくあります。
「湿潤療法」は、今までの治療法とは真逆ですから。
私自身、初めて「湿潤療法」を知った時の最初の感想は「ほんまかいな???」でした。
ご家族の方々には、今までのよく似た症例写真をお見せし、とりあえず御納得して頂きました。
その後は、日に日に良くなる娘さんの手が、なによりの証明となりました。
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- 1歳 手掌の熱傷です。(湿潤療法)