新大阪の整形外科(リハビリ、交通事故治療)、形成外科(湿潤療法、粉瘤(アテローム)のくりぬき法等)
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患者さんは、20代 女性 です。 沸騰したお湯をかぶって熱傷されました。 当日、お住まいの都市の基幹病院である○○病院救急外来を受診。消毒、アズノール、ガーゼ処置だったそうです。 翌日、別の基幹病院である○○病院皮膚科を受診。同じく、消毒、アズノール、ガーゼ処置だったそうです。 その際、医師からは「跡は残ります。」と言われたそうです。 そこでいろいろと調べられ、地元で有名な○○皮膚科を受診。 しかし、消毒、ガーゼ処置だったそうです。 その際、医師からは「跡は残るもんは残る!」と強く言われたそうです。 そこで再度、色々と調べられ、「湿潤療法」というものが有る事が分かり、当院をご受診されました。 熱傷後6日目でした。 湿潤療法の説明をさせて頂き、ハイドロコロイドで加療致しました。 以下、私からの説明です。 ① 水疱膜は感染源になりますので、切除致します。 ② 創部は、毎日シャワー、入浴 OK です。 ③ 治療は、お風呂上りに創部にハイドロコロイドを貼るだけです。後は歌って、踊って頂いても構いません。(安静にする必要は全く御座いません。) ④ おそらく、2週間ほどで治ります。 ⑤ 半年も致しますと、おそらくほとんど分からないくらいの跡になっています。 以上、説明いたしますと、かなり安心されたご様子で泣いておられました。 創部を綺麗に治すためには、一日でも早く湿潤療法で治療するに限ります。 消毒された期間が長い患者さんほど、途中で湿潤療法に切り替えましも、残念ながら跡がケロイドになる事が御座います。 この患者さんにとってラッキーだったことは、水疱膜を切除されなかった事です。水疱膜の上から消毒、アズノールだったために、創部にはほとんど消毒、アズノールが塗られていませんでした。よって、薬剤による障害が軽度で済みました。(ちょっと皮肉な話ですが。) 水疱膜は感染源になりますので、湿潤療法をしている医療機関ではすぐに切除致します。しかし、創部を消毒されるくらいでしたら、水疱膜が残っていた方が、創部に直接消毒剤が塗られませんので、まだましとなります。
明日から通常診療となります。 休暇中はご迷惑をおかけいたしました。
2016年1月4日
6:00 AM |カテゴリー:
湿潤療法 moistcare,熱傷 Burn
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