粉瘤(アテローム)や傷やけど治療はこおりたひろ形成整形外科クリニックへ|粉瘤|アテローム|なつい式湿潤療法|大阪|

お顔の肌荒れ、ニキビについて。

 お顔の肌荒れに関して受診される患者さんが増えて参りました。

おそらく、空気が乾燥している為に、冬場の方が肌荒れの方が増えるのでしょう。

・他院皮膚科でクリーム剤を処方されているけど治らない。

・保湿クリームを丁寧に塗っているのに、治らない。

・抗生物質を内服している最中はニキビが改善するけど、抗生物質を止めるとすぐにニキビが出来てしまう。(長い患者さんは3か月以上、毎日抗生物質を内服されておられる方もいらっしゃいます。)

 まず、クリーム剤には「合成界面活性剤」が含まれております。

「合成界面活性剤」とは、簡単に言いますと「洗剤」です。

つまり、クリーム剤には洗剤が含まれております

よって、お肌に良いクリーム剤は原則存在致しません

保湿には、クリーム剤では無く、ワセリンを使用致しましょう

(夏井先生のH.P.をご参照下さい。)

 次に、ニキビに関してです。

ニキビの原因菌は、皆様ご存じのとおり「アクネ菌」です。

「アクネ菌」は抗生物質で死滅する事が出来ますので、抗生物質を内服しますと、ニキビが一時的に改善致します。しかし、内服している最中のみです。

 「アクネ菌」は、皮膚常在菌です。「アクネ菌」「表皮ブドウ球菌」といった皮膚常在菌が皮膚に居てくれているおかげで、やっかいな菌から体を守ってくれています。よって、人間にとって「アクネ菌」「表皮ブドウ球菌」は居てくれている方が良い菌なのです。しかし、菌は菌です。いくら居てくれた方が良くとも、異常増殖いたしますと、悪さを致します。それが「ニキビ」となります。

 よって、異常増殖しない程度におとなしくしておいてもらう事が、人体にとっては重要です。

では、「アクネ菌」の栄養源は何かと申しますと、「皮脂」です。「皮脂」が過剰に分泌されますと、「アクネ菌」は異常増殖し、「ニキビ」が出来ます。

 よって、「ニキビ」を出来にくくするためには、「皮脂」を過剰に分泌しないようにする必要が御座います。(皮脂は決して悪い物では御座いません。皮脂はとっても重要な人体の保湿剤です。皮脂を徹底的に洗い流す事はしないで下さい。肌がカサカサになります。)

そのためには、炭水化物の摂取を控える事が重要です。炭水化物(糖質)(例えば、ご飯、うどん、ラーメン、そば、スパゲッティー、パン、焼きそば、お好み焼き等です。)をたくさん食べますと、糖質を分解するために、ビタミンBが大量に消費されます。ビタミンBは「皮脂」の量を調節しておりますので、ビタミンBが大量に消費され少なくなると、「皮脂」の量を調節出来なくなり、結果的に「皮脂」が大量に増産され、毛穴の中の「アクネ菌」が増殖し、「ニキビ」発生となります。

「ニキビ」を治すために抗生物質を内服致しましても、内服を止めるとすぐに「ニキビ」出来るのは、本質的に「アクネ菌」の異常増殖を抑える事にはなっていないからです。

「アクネ菌」の異常増殖を抑えるためには、「アクネ菌」の食糧を断つしか御座いません。兵糧攻めです。そのためには、炭水化物(糖質)の摂取量を減らすことが重要です。

 「ニキビ」でお悩みの患者さんは、一度「糖質制限」してみて下さい。ご飯を0にする必要は御座いません。(私は食べませんが。)夜だけでも抜いてみて下さい。結構、改善すると思います。

ちなみに、ご飯一膳は角砂糖15個食べるのと同じ糖分摂取となります。

関連記事

  1. 糖質制限のススメ

  2. 初診時2

    前腕の湿疹(湿潤療法)

  3. ダイエット目的の運動は危険です。

  4. 1週間で2キロ痩せました!