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左上腕から前腕にかけての熱傷です。(湿潤療法)

初診時

 患者さんは、20代 女性 です。
お茶を入れようとされた方が転倒し、お茶が上腕から前腕にかかり熱傷されました。
基幹病院である○○病院救急外来を受診。
消毒、ゲーベンクリーム、ガーゼ 処置を受けられました。
(ゲーベンクリームは組織を破壊いたしますので、使用してはいけない薬です。)
そして、植皮が必要になると説明されたそうです。
そこで、色々と調べられ、ご遠方より当院をご受診されました。
 湿潤療法の説明をさせて頂きました。
もちろん、植皮せずに治る事を説明させて頂きました
「1か月後に、南の島への旅行計画がありますが行けますか?」とご質問。
「もちろん行けます。」と、お答えいたしました。
かなりホットされておられました。
一切消毒はしておりません
感染状態では無いので、抗生物質は処方しておりません
もちろん、毎日シャワー、入浴 OK です

初診時

初診時

初診時(水疱膜切除後)

初診時(水疱膜切除後)

水疱膜は感染源になりますので、切除致します。

湿潤療法 加療後3日

加療後3日

湿潤療法 加療後7日

加療後7日

湿潤療法 加療後12日

加療後12日

湿潤療法 加療後35日

加療後35日

  いろんな医療機関で、無用な「植皮術」が行われていると思います。
「植皮」をせずにほとんどの熱傷は治すことが出来ます。
しかし、いったん「植皮」をしてしまうと、皮下組織が破壊されますので、その創部を綺麗に治すことは出来ません。
お近くで「植皮」を勧められている方がおられましたら、是非「湿潤療法」をしている医療機関を受診するように、お勧めして下さい。

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