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結婚式直前に腫れた脇の粉瘤を「くりぬき法」で摘出|抗生物質が効かなかった炎症性粉瘤にも日帰り手術対応

術前

大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。

今回は、結婚式を間近に控えた20代女性の方が、左脇の炎症性粉瘤(アテローム)で当院を受診され、
くりぬき法による日帰り手術で治療を行った症例をご紹介します。


◆患者さんについて

患者さんは20代の女性です。
6年前から左脇にしこり(=粉瘤)があることに気づいていたそうですが、
2週間ほど前から急激に腫れ、強い痛みを伴うようになったため、近隣の医療機関を受診されました。


◆近医での診断と対応

診察を受けた医師からは、次のように言われたそうです:

「たぶん粉瘤でしょう。炎症が強いと手術はできません。
とりあえず抗生物質を飲んで様子を見ましょう。」

指示通り、抗生物質を内服されたものの、まったく改善せず、むしろ痛みが増していったとのことです。


◆「結婚式が近いのに…」と当院へご相談

結婚式を間近に控えていた患者さんは、
このまま悪化すればドレスを着るどころではない…と不安になり、いろいろと調べた結果、当院のブログにたどり着き、ご受診いただきました。


◆当院での説明と治療方針

診察後、私からは以下のように説明いたしました:

  1. 炎症が強くても、問題なく手術は可能です

  2. 抗生物質は、炎症性粉瘤にはほとんど効果がありません

  3. 手術後の創部は「なつい式湿潤療法」で管理し、一切消毒しません

  4. 術後すぐから、毎日シャワー・入浴OKです

  5. 感染の兆候がない限り、抗生物質は処方しません(予防効果は乏しいため)

  6. 「くりぬき法」で手術すれば、傷跡は完全にゼロにはなりませんが、非常にきれいに治ります


◆ご納得のうえ手術へ

説明にご納得いただき、当日中にくりぬき法にて粉瘤を摘出いたしました。
術後も順調に経過し、数か月後には無事に結婚式を迎えられる見込みです。

どうか末永くお幸せに!


◆まとめ|「炎症が強いと手術できない」は誤解です

炎症があっても、正しい知識と技術があれば手術は可能です。
むしろ、腫れている今こそ被膜が浮いており、摘出しやすい場合もあります。

抗生物質を飲み続けて改善しない粉瘤、
大切なイベント前に急に腫れてしまった粉瘤でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
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粉瘤(アテローム)摘出 術前

術前

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤内容物を排出)

粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

粉瘤(アテローム)摘出 術後1日

術後1日

粉瘤(アテローム)摘出 術後5日

術後5日

粉瘤(アテローム)摘出 術後14日

術後14日

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