顎部、手掌の挫創です。(湿潤療法)

患者さんは、30代 男性 です。

転倒され受傷されました。

自宅から近くにある○○整形外科を受診。

消毒、ガーゼを処置をされ、湿潤療法を知っていた患者さんは

「消毒して良いのですか?」と医師に聞いたところ

「消毒しないと感染するぞ。」と言われたそうです。

その後、色々と調べられ当院を受診されました。

一連の経過の説明を私にし終わってから

「腹が立って、腹が立って、もう二度とあんなクリニックには行きません!」とかなりご立腹でした。

ハイドロコロイドで治療致しました。

感染傾向は御座いませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。

もちろん、消毒は一回もしておりません。

もちろん毎日、入浴 シャワー OK です。

初診時(顎部)

初診時(顎部)

 

湿潤療法 加療後14日(顎部)

加療後14日(顎部)

 

湿潤療法 初診時(手掌)

初診時(手掌)

 

湿潤療法 加療後14日(手掌)

加療後14日(手掌)

 

 残念ながら、この患者さんのケースの様に、患者さんは「湿潤療法」に関して良く知っているのに、医療の専門家であるはずの医師が「湿潤療法」に関して全く知らないケースが非常に多いです。

「湿潤療法」とは、今までの治療法とは真逆の治療法です。

消毒しません。

ガーゼあてません。

毎日、シャワー 入浴 OK です。

私は、今から約6年前から「湿潤療法」で治療を行っております。

最初は、「本当に濡らしていいの?消毒しなくていいの?」

と恐る恐るでした。

何しろ、医師になってから14年間、傷口には必ず消毒するものだと信じて疑っておりませんでしたから。

私の師匠「夏井睦先生」のH.P.を見ながら、時には直接失礼ながらメールで教えて頂きながら(お忙しいにも関わらず、すぐにお返事を頂き、どれだけ助けて頂いた事か。)、恐る恐る始めたのが正直な所です。

医師が「湿潤療法」を始める際には、まずは今まで自分が信じて疑っていなかった処置法の否定から始めなければなりません。そこの所が、医師にはなかなか湿潤療法が広まらない理由の一つなのかもしれません。

しかし「湿潤療法」は、圧倒的に早く、痛みがほとんど無く、綺麗に治る治療法でありますので、あと10年後には、ほとんどの医師が取り入れているのではと期待しております。

 

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