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犬に噛まれた指の腫れと痛み|ナイロン糸ドレナージで完治した一例

初診時(糸挿入後)-2

【症例紹介】猫咬傷による指の腫れと痛みが、ナイロン糸ドレナージで劇的に改善したケース

患者さんは30代の女性です。
飼い猫に右手中指の先端を咬まれ、2日後より強い痛みと腫れが出てきたため、地元の○○皮膚科を受診されました。

そこで医師からは「傷が深く、膿んでいる部分と壊死組織を切除する必要がある」と説明されたそうです。しかし、納得がいかず処置を一旦断り、ご自身で調べた結果、夏井睦先生のナイロン糸ドレナージ法にたどり着き、直接メールされたそうです。夏井先生からすぐに返信があり、当院を紹介されたことで受診に至りました。


■犬や猫に噛まれた傷が治りにくい理由とは?

犬や猫の咬傷は、以下の理由から感染のリスクが非常に高くなります。

  • 口腔内の細菌が牙を通じて創部の深部まで到達する

  • 咬傷の入り口が狭いため、内部が閉鎖空間となり膿や細菌が排出されにくい

このため、表面をいくら消毒しても意味がありません。抗生物質の点滴も、感染の本体には届かないのです。重要なのは、創内に溜まった膿や細菌を排出することです。


ナイロン糸ドレナージとは?

創内部に複数本のナイロン糸を挿入することで、毛細管現象を利用して細菌や浸出液を体外へ排出する治療法です。
この方法により、抗生物質に頼らずに治癒が可能です。


■当院での処置内容と経過

局所麻酔下にて傷の深さを確認後、ナイロン糸を創内に挿入しました。
抗生物質は一切処方しておりません。

翌日には、痛み・腫れともに著明に改善
患者さんも「ぜひブログで紹介してください!」と笑顔でお帰りになられました。


■まとめ

犬や猫に噛まれた傷は、表面が小さくても内部は深く、強い感染を引き起こすことがあります
このようなケースでは、ナイロン糸ドレナージが非常に有効です。

当院にはこの治療法を希望され、全国から多くの患者さんが来院されています。
お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
こおりた ひろ整形形成外科クリニック

初診時-2

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初診時(糸挿入後)-1

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初診時(糸挿入後)-2

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ナイロン糸ドレナージ法 加療後1日-1

加療後1日-1

ナイロン糸ドレナージ法 加療後1日-2

加療後1日-2

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