患者さんは、30代 男性 です。
断裁機に左中指尖端を挟んでしまい、受傷されました。
近医である○○クリニックを受診。
毎日、消毒、ガーゼ処置を受けられたそうです。
そして、濡らさないように言われたそうです。
また、感染予防の為に抗生物質を毎日内服するように言われたそうです。
ガーゼを剥がされる際、消毒をされる際のものすごい痛みに毎日耐えながら、処置を受けられておられたそうです。
医師から、指が短くなってしまうかもしれないと言われて、不安になり、色々と調べられ「湿潤療法」という治療法を知り、当院を受診されました。
以下、私からの説明です。
・湿潤療法の説明。(プラスモイストで治療)
・毎日、創部に直接シャワーをかけて石鹸は使用せずに洗い流す事。
・感染状態ではないので、抗生物質は内服しない事。
(抗生物質は感染してから内服するものです。
抗がん剤は、癌になってから内服するものです。
癌になるのが嫌だからと、毎日抗がん剤を内服する人をおられません。
感染してもいないのに抗生物質を内服するという事は、癌になっていないのに抗がん剤を内服しているようなものなのです。)
・指のふくらみも感覚も指紋も綺麗に治る事。
(残念ながら?別人にはなれません。)

初診時-2

加療後80日-2

加療後80日-3