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6歳 5年間治らなかった手荒れ(湿潤療法)

初診時

 患者さんは、6歳の可愛い可愛い女の子です。
1歳の頃から手荒れになられたそうです。
6歳になるまでの5年間、数件の皮膚科で治療を受けるも、治らなかったそうです。
ママ友に相談した際に、当院を勧められ、受診されました。
お話を聞いておりますと、今まで色々なクリーム剤を処方されたそうです。
以下、私からの説明です。
① クリーム剤には界面活性剤が入っているので、止めましょう。
 (肌に良いクリーム剤はあり得ません。今はやりのヒルドイドもしかりです。)
② 石鹸で洗うのを止めましょう。
 (生活の場から、極力界面活性剤を避けましょう。)
③ ワセリンを塗って、ビニール手袋をしておきましょう。
5年間治らなかった手荒れが、17日間で治りました。
お肌に良かれと思いしている事で、実はお肌を悪くしている事ってたくさんあるんです(特に先進国)。
クリーム剤は界面活性剤が含まれておりますので、肌に良いクリーム剤はあり得ません。
ハンドクリームは、台所洗剤並みの洗浄力が御座います。
ハンドクリームを体に塗る行為は、台所洗剤を体に塗る行為と同じです。
ちなみに、「お化粧水」なるのものが御座います。
よくある謳い文句に「お肌に水分補給を!」というのが御座います。
皮膚科の基礎なのですが、実は、お肌からは水分は吸収されません。
もしも、お肌から水分が吸収されるのであれば、入浴後、体が2倍3倍になっているはずです。
水泳選手は毎日数時間、水中で練習されておられます。もしも、お肌から水分が吸収されるのであれば、練習後、体が2倍3倍になっているはずです。
夏場の海水浴場、死体だらけになるはずです。高濃度の海水が体内に入ってくると、死亡するからです。そんな光景、当たり前ですが、見たこと御座いません。
皮膚から水分は吸収されません。
もしも皮膚から水分が吸収されるのであれば、危なくて危なくて入浴なんて出来ません。
いずれ垢となって剥がれ落ちる層までしか、水分は浸透されません。だから、入浴後は少し肌がぶよぶよする程度です。
しつこいようですが、皮膚からは水分は吸収されません。

 

初診時

初診時

湿潤療法 加療後4日

加療後4日

湿潤療法 加療後17日

加療後17日

湿潤療法 加療後2か月

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