炎症している額の粉瘤(アテローム)です。(くりぬき法)

術中

 患者さんは、30代です。
約1年前より、額に粉瘤(アテローム)が有ったそうです。
約1週間前より痛くなってきたために、近医である〇〇皮膚科を受診されました。
しかし、医師から
「炎症が強い時期に手術は出来ません。
とりあえず抗生物質を内服し炎症を押さえましょう。
手術はそれからになります。」
と言われたそうです。
その医師の言葉通り、抗生物質を5日間内服されたそうですが、炎症が収まるどころか、どんどん大きくなり痛くなってきた為に、炎症が強くても手術をして貰える医療機関を探され、当院を受診されました。
炎症が強くとも、全く問題なく手術することが出来ます。
また、炎症が強い粉瘤に対し、とりあえず抗生物質を処方する医療機関が多いですが、炎症が強い粉瘤に対し、抗生物質はほとんど効果が御座いません。
粉瘤の被膜の中で炎症が起こっております。
粉瘤の被膜の内部には血管が御座いませんので、抗生物質の効果が届く訳が御座いません。
血管が走っていないところには、お薬の効果は届きません。
お薬を内服致しましても、着ているお洋服、付けている腕時計に薬の効果が届かないのと同じ理屈です。(当たり前ですが)
粉瘤に対し、抗生物質を処方するという事はそういう事だと思います。
抗生物質は非常に強いお薬です。
体中の体を守ってくれている細菌を殺しにかかります。
大腸菌が殺されるので下痢します。
女性であれば、膣常在菌が殺されるので、カンジダになりやすくなります。
よって、粉瘤に対し抗生剤を内服するという事は、百害あって一利無しなのです。
炎症が強い粉瘤に対し、抗生物質を処方する医療機関は受診されない方が良いと思います。
(傷、熱傷に対し、消毒をする医療機関もしかりです。)
粉瘤の治療は、手術しか御座いません。
そして、炎症が強くても全く問題なく手術することが出来ます。
粉瘤に対しましては、手術をして治すか、何もせずに様子を見るかの2択で御座います。
間の治療(軟膏、内服薬等)は御座いません。
粉瘤で命を落とすことはまず御座いませんので、手術をするかどうかを決めるのは、患者さんご自身のご判断となります。
くりぬき法で手術致しました。
術後、毎日、シャワー 入浴 OK です。
術後創部は、湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。

 

術前

術前

術中

術中

術直後

術直後

術後1日

術後1日

術後5日

術後5日

術後14日

術後14日

 

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