患者さんは、20代です。
顔に粉瘤(アテローム)が出来た為に、〇〇皮膚科を受診されました。
抗生物質でとりあえず様子をみるように言われたそうです。
しかし、全く良くならない為に、ネットで調べて当院を受診されました。
くりぬき法で手術致しました。
術後創部は、なつい式湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
術後、毎日、シャワー 入浴 OK です。
【顔の粉瘤について】
顔にできる粉瘤(アテローム)は、見た目に直結する部位のため、
早めにきれいに治したいと希望される方が多いできものです。
皮膚の下に袋(被膜)ができ、その中に角質や皮脂が溜まって
少しずつ大きくなります。
中心に黒い点(開口部)が見られることが多く、
押すと臭いのある内容物が出ることもあります。
顔は皮膚が薄く整容面の要求も高いため、
できるだけ小さな傷で袋ごと摘出することが大切です。
【抗生物質だけでは治らない理由】
今回の患者さんは、他院で抗生物質による経過観察をすすめられましたが、
改善しませんでした。
これは珍しいことではありません。
粉瘤の本体は皮膚の下の袋そのものであり、袋には血流がほとんどないため、
飲み薬の抗生物質が届きにくいのです。
炎症を一時的に抑えられても、袋が残る限り再発・再燃を繰り返します。
根本的に治すには、袋ごと摘出する手術が必要です。
当院では、数ミリの孔から袋ごと取り出す
「くりぬき法」で日帰り手術を行っています。
傷が小さく、術後の痛みも最小限です。
術後はなつい式湿潤療法で処置するため、
- 消毒は一切行いません
- 感染がなければ抗生物質も使用しません
- 術後すぐにシャワー・入浴が可能です
皮膚本来の治癒力を引き出すことで、感染なく、痛みもほとんどなく、
きれいな治癒を目指します。
今回の症例も、術後17日の経過まで順調に治癒しました。
【粉瘤治療 よくあるご質問(抜粋)】
Q. 顔の粉瘤でも傷跡は残りませんか?
A. くりぬき法は傷が非常に小さいため、目立ちにくいのが特長です。
小さいうちに治療するほど傷跡も小さく済みます。
Q. 抗生物質をもらったのに治りません。なぜ?
A. 袋の内部には血流がなく、薬が届きにくいためです。
袋ごと取り除く手術が根本的な治療になります。
Q. 手術は保険が使えますか?
A. はい、粉瘤の手術は保険診療の対象です。
当院は厚生労働省の基準に基づき保険診療で対応しています。


















