患者さんは、80代です。
手がかぶれてきた為に、当院を受診されました。
最近、コロナウィルスの影響で、石鹸での手洗い、アルコールによる消毒をする機会が非常に増えていると思います。
全て、手荒れの原因となります。
私は、石鹸で手を洗うことによる手荒れ、また、アルコール消毒をすることにより手荒れが発生する事の方が、ウィルスが手に付きやすくなると思っております。
肌が有れるという事は、肌が傷だらけという状態と同じです。
傷が出来ますと、細菌やウィルスが付着しやすくなります。
お肌に傷が無い状態ですと、正常なお肌の自己防衛システムが発揮されるために、外来病原菌、ウィルス等の侵入阻止をしてくれます。
手に付いた細菌、ウィルスを減ら為には、洗い流す事が重要だと考えております。
ウィルスを人間位の大きさに拡大いたしますと、流水(シャワー)の水圧はナイアガラの滝程になります。どれだけ力が強い人でも、ナイアガラの滝の崖にしがみつくことは困難です。
ザーッと流水(温度は関係御座いません)で流すことが重要です。
うがいと同じ考え方です。
患者さんには「なつい式湿潤療法」の説明をさせて頂きました。
石鹸で洗うことを極力止めて頂き、ハイドロコロイドを用いて治療致しました。
歳をとると傷の治りが遅くなるという方がおられますが、そんなことは御座いません。「なつい式湿潤療法」で治療致しますと、子供と同じとまでは申しませんが、大人と同じ位、普通に早く治ります。
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