粉瘤(アテローム)や傷やけど治療はこおりたひろ形成整形外科クリニックへ|粉瘤|アテローム|なつい式湿潤療法|大阪|

炎症性粉瘤(アテローム)背部(くりぬき法)

術中

 患者さんは、40代です。
3年ほど前より、背部に粉瘤(アテローム)が有ったそうです。
2週間ほど前より痛くなってきた為に、近医である〇〇皮膚科を受診されました。
そこでは、とりあえず炎症を抑える目的にて、抗生物質が処方されました。
しかし、一向に炎症は収まらなかったそうです。
手術の説明を受けられましたが、術後創部にはガーゼを詰めて、暫くの間お風呂には入れなくなると説明を受けられたそうです。
そこで、ネットで炎症が強くても手術をして貰える医療機関を探され、他県より当院を受診して頂きました。
炎症が強いと抗生物質を処方する医療機関は、非常に多いです。
しかし、私は全く効果が無いと思います。
なぜなら、粉瘤被膜の内部には血管が走っていないからです。
血管が無い部位には、薬の効果は届きません。
それどころか、体内を守ってくれている常在菌が殺されます。
大腸菌が殺されるので、下痢になります。
女性であれば、膣常在菌が殺されますので、カンジダになり易くなります。
このような、有害無益の抗生剤の処方は絶対にすべきではないと考えております。
ちなみに、当院では、術後感染予防目的での抗生物質の処方もしておりません。
感染予防目的にて抗生物質を処方する事は、間違っていると考えております。
誰でも細菌感染はしたくないです。
それは、私もです。
しかし、目では見えませんが、身の回りは細菌だらけです。
細菌感染したくないからという理由で抗生物質を内服する事が正しいのであれば、手術を受けた受けてないにも関わらず、全国民毎日抗生物質を内服しなければなりません。
みなさん、体調が悪くなるでしょう。
抗生物質は非常に強いお薬です。
抗生物質は内服しなければならない場合は、感染を起こした時です。
術後、感染した場合には、抗生剤を内服すべきです。
しかし、感染予防目的にて抗生物質を内服する事は間違っていると考えております。
予防目的にて薬を内服しだすと、癌になるのは嫌なのでという理由で、毎日抗がん剤を内服しなければならなくなります。
くりぬき法で手術致しました。
術後創部は、なつい式湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
術後、毎日、シャワー 入浴 OK です。
もちろん、術後創部にガーゼを詰めるなんて、物凄く痛くなることはしておりません。

 

術前

術前

術中

術中

術直後

術直後

摘出された粉瘤

摘出された粉瘤

術後1日

術後1日

術後5日

術後5日

術後12日

術後12日

術後22日

術後22日

 

関連記事

  1. 術中(粉瘤内容物を排出)

    頚部の粉瘤(アテローム)です。

  2. 術中(粉瘤被膜を摘出)

    炎症性粉瘤(アテローム)頚部(くりぬき法)

  3. 粉瘤(アテローム)摘出 術中(粉瘤被膜を摘出)

    頚部の粉瘤(アテローム)です。(くりぬき法)

  4. 術前

    感染状態の肩の粉瘤(アテローム)です。(くりぬき法)

  5. 術中2

    粉瘤(アテローム)額(くりぬき法)

  6. 粉瘤(アテローム)摘出 術前

    炎症性粉瘤(アテローム)背部(くりぬき法)