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粉瘤(背部)をくりぬき法で摘出|術後3年半も傷跡目立たず、経過良好な症例

術中1

大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック
院長の郡田です。

今回は、背中にできた粉瘤(アテローム)をくりぬき法で摘出し、
なつい式湿潤療法で術後管理を行った30代の患者さんの症例をご紹介いたします。


🩺 初診時の状況

患者さんは30代。
背部に粉瘤ができていることに気づき、
くりぬき法で手術してもらえる医療機関」をインターネットで探して、
手術目的で当院を受診されました。


🔧 手術と術後管理

当院では、患者さんのご希望に沿い、「くりぬき法」にて手術を行いました。
袋(被膜)までしっかりと摘出できたことを確認しております。

術後は、なつい式湿潤療法を用いて創部管理を行いました。
これにより、
・一度も消毒はしておりません
・抗生物質も処方しておりません
・術後当日からシャワー・入浴が可能です
術後、感染症状などのトラブルは一切なく、順調に治癒していきました。


🕒 3年半後の経過

3年半後、別部位の粉瘤で再度当院を受診されました。
その際に以前の手術部位も診察させていただきましたが、
術後の傷跡はほとんど目立たないほどにきれいに治っておりました。


💬 まとめ

このように、当院では粉瘤に対するくりぬき法と、なつい式湿潤療法の併用により、再発防止と自然できれいな創傷治癒を実現しています。
術後の負担も最小限で済みますので、粉瘤にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

術前

術前

術中

術中

術直後

術直後

術後1日

術後1日

術後4日

術後4日

術後8日

術後8日

術後15日

術後15日

術後3年半

術後3年半

🔵 粉瘤(アテローム)に関するよくあるご質問(FAQ)


Q1. 粉瘤とは何ですか?

A.
粉瘤(ふんりゅう、アテローム)とは、皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍です。
中には皮脂や角質が溜まっており、自然に消えることはほとんどありません。
放置すると炎症を起こし、腫れ・痛み・膿が出ることがあります。


Q2. 粉瘤は自然に治りますか?

A.
自然に治ることは基本的にありません。
小さくなることがあっても、内部の袋(被膜)が残るため、
再発することが多いです。

再発予防には手術による摘出が必要です。


Q3. 炎症があるときは手術できないのですか?

A.
他院で「炎症があると手術できない」と言われることがありますが、
当院では炎症があっても「くりぬき法」による手術が可能です。
むしろ早期の手術により、痛みや腫れが早く改善します。


Q4. 抗生物質では治らないのですか?

A.
炎症が強い粉瘤には抗生物質は無効です
なぜなら、炎症は袋の内部で起きており、その袋には血流がないため、
薬の効果が届かないからです。

よって、袋ごと手術で取り除くことが根本的な治療になります。


Q5. 手術はどんな方法ですか?

A.
当院では「くりぬき法」という方法を用いて、できるだけ小さい傷で
袋(被膜)まで完全に取り除きます。

傷跡も非常に小さく、術後の痛みも最小限です。


Q6. 術後の処置はどのように行いますか?

A.
なつい式湿潤療法という方法で、傷を乾かさずに治す処置を行っています。
・消毒しません
・ガーゼ交換不要
・シャワー・入浴も翌日からOK
・抗生物質も基本的に処方しません


Q7. 術後に再発することはありますか?

A.
袋を完全に摘出できれば再発はほとんど御座いません。
当院では術中に被膜をしっかり取り除くことを重視しています。


Q8. 手術後の痛みや腫れはどの程度ありますか?

A.
炎症が強かった症例でも、術後の痛みは少ないケースがほとんどです。
多くの患者様が「想像していたより痛くない」と話されます。


Q9. 粉瘤が小さいうちに手術した方が良いですか?

A.
はい、小さいうちに手術することで、傷跡も小さく、
手術時間や回復も短く済みます。

炎症が起きてからでは、痛みも強く治療が複雑になります。


Q10. 粉瘤の手術は健康保険が使えますか?

A.
はい、粉瘤の手術は保険診療の対象です。
手術の規模や部位により、負担額が異なる場合があります。

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