15年間放置された背中の粉瘤をくりぬき法で摘出|過去の激痛トラウマからの解放
こんにちは。
大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。
今回は、過去の処置で強い痛みを経験し、医療不信から放置されていた背中の粉瘤(アテローム)を、当院にてくりぬき法で安全に手術した症例をご紹介いたします。
🔹 初診時の状況|15年前からあった粉瘤を長年放置
患者さんは50代の方です。
約15年前から背中に粉瘤があったそうですが、約8年前に近隣の皮膚科を受診した際、
「麻酔なしで少し切開され、中身を絞り出された」
とのことで、あまりの激痛がトラウマとなり、以後は医療機関を受診できなかったそうです。
🔹 臭いと増大がきっかけで当院へ
最近になって粉瘤はさらに大きくなり、悪臭も強くなってきたため、「綺麗に手術してもらえる医療機関」をインターネットで探され、当院の症例ページをご覧になり、県外より受診されました。
🔹 当院での治療|くりぬき法と湿潤療法で根治
当院では、粉瘤の治療としてくりぬき法を採用しております。
この患者さんにも、局所麻酔下で安全に手術を行いました。
術後の創部は、なつい式湿潤療法で管理しておりますので、
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一度も消毒は行っておりません
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抗生物質も処方しておりません(感染なし)
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手術直後からシャワー・入浴もOKです
🔹 トラウマがあっても、安心して受診を
このように、過去に痛みや不快な経験があった方でも、当院では極力身体に優しい治療とケアを行っております。
粉瘤(アテローム)は、正しい方法で手術すれば安全に治すことができます。
同様に、過去の治療が原因で医療を避けてこられた方にも、安心してご相談いただけるよう丁寧に対応いたします。
✅ まとめ
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粉瘤は放置しても自然には治りません
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麻酔なしでの処置は非常に痛みを伴い、再発リスクも高い
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当院では、くりぬき法+なつい式湿潤療法で傷も小さく、痛みも最小限
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術後は消毒不要、抗生物質も不要、感染リスクも極めて低い治療法です
粉瘤の腫れ・臭い・痛みなどでお困りの方、過去の経験で医療に不安を感じている方も、ぜひ当院へご相談ください。

術前

術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

術直後

摘出された粉瘤

術後1日

術後5日

術後12日

術後19日

術後26日
久しぶりに書かせて頂きました。
おそまきながら、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
3日前より風邪をこじらせ、昨日午後診療は休診とさせて頂きました。
大変ご迷惑をお掛け致しました。申し訳御座いませんでした。
私事ですが、昨年末受けた術後の検診は、特に問題御座いませんでした。
半年ごとに検診を受けておりますが、私はチキンですので、結果を聞くまではいつドキドキしております。
次回検診は6月で御座います。
粉瘤(アテローム)で当日手術ご希望の患者さんが大変多いです。
なるべくご希望にお応えするべく、当日手術する様に頑張っております。
しかし、予約手術の患者さんが沢山いらっしゃる日であったり、
外来が混雑している際には、ご期待にお応えする事が出来ない場合も御座います。
ご理解して頂いた上でのご受診宜しくお願い致します。