患者さんは、川遊びに出かけた元気なお子さんです。
「さあ、これから川に入ろう!」と楽しみにしていたその矢先、
思いもよらぬ事故が起きました。
他の利用者がバーベキュー後に放置していた使用済みの木炭をうっかり踏んでしまい、足裏に熱傷(やけど)を負ってしまったのです。
せっかくの川遊びも、ほんの数分で終了となってしまいました。
その後、地元の医療機関を受診されましたが、湿潤療法は行われず、
ご家族がインターネットで調べて当院を受診されました。
当院では、なつい式湿潤療法を用いて治療を開始。
痛みのない処置を心がけ、創傷は約2週間できれいに治癒しました。
初診時は、患者さんは痛みと不安から大泣きでした。
しかし、2回目の来院からは泣くこともなく、
自分から「はい、どうぞ」と足を出してくれるようになりました。
本当にお利口さんで、医療者としてもとても嬉しく感じました。
お母様も「傷がこんなに早く、そして綺麗に治ってびっくりしました」
と喜んでくださり、私たちも嬉しかったです。
🔸あとがき:医療とは別の大切な一言
事故のきっかけとなったバーベキュー後の炭の放置は、本来なら起こるはずのないものでした。
楽しいアウトドアを台無しにし、子どもが大きなケガをする原因にもなり得ます。
バーベキューをした後は、最後まで責任をもって後片付けを。
一人ひとりのマナーが、次の人の安全につながります。
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