大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。
最近は気温も上がり、湯たんぽによる低温やけどの患者さんは落ち着いてきましたが、
代わりに粉瘤(アテローム)の患者さんが多くご来院されています。
その中には、他院で
「炎症が強いから、今は手術できません」
と言われ、漫然と抗生物質だけ処方されて経過観察となった患者さんも少なくありません。
◆炎症があっても手術できる場合が多いです
当院では、炎症性粉瘤(腫れて赤くなった粉瘤)であっても、状態を見ながら手術を行うことが可能です。
局所麻酔下で小さな切開を加え、まずは内容物を排出し、最後に袋(被膜)を摘出して終了です。
すべての症例で被膜を完全に摘出できるわけではありませんが、可能な限り丁寧に対応しております。
◆くりぬき法となつい式湿潤療法の併用で負担軽減
当院では、粉瘤の手術にくりぬき法(パンチ法)を採用し、術後の傷はなつい式湿潤療法で管理しています。
そのため、消毒も抗生剤も不要で、毎日シャワー・入浴もOK。
痛みやダウンタイムが最小限に抑えられるのが特徴です。
「炎症があるから手術できない」と言われてお困りの方、
「このまま抗生剤だけで治るの?」と不安を感じておられる方は、ぜひ一度ご相談ください。
粉瘤に関してお悩みの方は、お気軽にご来院ください。
🔵 粉瘤(アテローム)に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 粉瘤とは何ですか?
A.
粉瘤(ふんりゅう、アテローム)とは、皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍です。
中には皮脂や角質が溜まっており、自然に消えることはほとんどありません。
放置すると炎症を起こし、腫れ・痛み・膿が出ることがあります。
Q2. 粉瘤は自然に治りますか?
A.
自然に治ることは基本的にありません。
小さくなることがあっても、内部の袋(被膜)が残るため、再発することが多いです。
再発予防には手術による摘出が必要です。
Q3. 炎症があるときは手術できないのですか?
A.
他院で「炎症があると手術できない」と言われることがありますが、
当院では炎症があっても「くりぬき法」による手術が可能です。
むしろ早期の手術により、痛みや腫れが早く改善します。
Q4. 抗生物質では治らないのですか?
A.
炎症が強い粉瘤には抗生物質は無効です。
なぜなら、炎症は袋の内部で起きており、その袋には血流がないため、薬が届かないからです。
よって、袋ごと手術で取り除くことが根本的な治療になります。
Q5. 手術はどんな方法ですか?
A.
当院では「くりぬき法」という方法を用いて、できるだけ小さい傷で袋(被膜)まで完全に取り除きます。
傷跡も非常に小さく、術後の痛みも最小限です。
Q6. 術後の処置はどのように行いますか?
A.
なつい式湿潤療法という方法で、傷を乾かさずに治す処置を行っています。
・消毒しません
・ガーゼ交換不要
・シャワー・入浴も翌日からOK
・抗生物質も基本的に処方しません
Q7. 術後に再発することはありますか?
A.
袋を完全に摘出できれば再発はほとんど御座いません。
当院では術中に被膜をしっかり取り除くことを重視しています。
Q8. 手術後の痛みや腫れはどの程度ありますか?
A.
炎症が強かった症例でも、術後の痛みは少ないケースがほとんどです。
多くの患者様が「想像していたより痛くない」と話されます。
Q9. 粉瘤が小さいうちに手術した方が良いですか?
A.
はい、小さいうちに手術することで、傷跡も小さく、手術時間や回復も短く済みます。
炎症が起きてからでは、痛みも強く治療が複雑になります。
Q10. 粉瘤の手術は健康保険が使えますか?
A.
はい、粉瘤の手術は保険診療の対象です。
手術の規模や部位により、負担額が異なる場合があります。
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