大阪市淀川区・新大阪にある【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。
今回は、背部にできた粉瘤(アテローム)に対し、「くりぬき法」で摘出し、
なつい式湿潤療法で術後管理を行ったことで、痛みや感染を最小限に抑え、
綺麗に治癒した50代女性の症例をご紹介します。
▶ 粉瘤の症例一覧はこちら(全症例をまとめてご覧いただけます)
🟦 背中にできる粉瘤(アテローム)の特徴と注意点
背中にできる粉瘤は、自分の目で直接見えない場所であるため気づくのが遅く、
気がついたときにはサイズが大きくなっていることが多い部位です。
また、背中は衣類との摩擦が多く、炎症や痛みを起こしやすいのも特徴です。
粉瘤は 袋(被膜)を伴う良性腫瘍 で、自然に治ることはなく、袋を残したまま放置すると
・再び腫れる
・炎症で強い痛みを伴う
・臭いのある膿が出る
などのトラブルが起きやすくなります。
根治のためには 袋ごと摘出する手術 が必要で、
当院では「くりぬき法」により、背中の粉瘤も小さな傷で確実に摘出することが可能です。
🎥【動画で解説】粉瘤手術の流れ・痛み・術後の管理
粉瘤が初めての方にも分かりやすいよう、
手術の流れ・痛みの少なさ・術後の過ごし方 を約3分でまとめた動画です。
手術を受けるか迷っている方にも参考になります。
手術の雰囲気、痛みの少なさ、実際の流れを知りたい方は、ぜひご覧ください。
この動画では
● くりぬき法の実際の流れ
● 痛みがどれくらい少ないか
● 術後の管理がどれほど簡単か
を分かりやすく解説しています。
🔗【動画の元になった症例ブログはこちら】
背中に15年間あった粉瘤を、ほぼ無痛でくりぬき法にて摘出した症例です。
術前~術後の詳しい経過写真をご覧いただけます。
▶ 背部粉瘤(15年放置)|くりぬき法でほぼ無痛摘出した症例
◆ 患者さんについて
患者さんは50代の女性です。
数年前より背中にしこり(粉瘤)があることに気づいていたそうですが、
特に痛みなどもなく経過していました。
ある日、他の疾患で通院中の主治医から「手術で取った方が良い」
とアドバイスを受けたことをきっかけに、
インターネットで情報収集され、当院の粉瘤手術の実績をご覧になり、
遠方より手術目的でご来院くださいました。
◆ 手術内容と術後処置
手術は、5mmのパンチを使用して「くりぬき法」で行いました。
内容物だけでなく、粉瘤の袋(被膜)までしっかりと摘出できたため、
再発の可能性は極めて低いと考えられます。
◆ なつい式湿潤療法で術後を管理
術後は、なつい式湿潤療法により創部を乾かさずに保護しました。
-
消毒は一切行っておりません。
-
ガーゼ交換の必要もありません。
-
抗生物質も感染兆候がない限り、処方しておりません。
-
手術当日からシャワーOKです。
そのため、処置時の痛みは非常に少なく、傷跡も最小限に抑えることができました。
🔚 まとめ
粉瘤は放置すると炎症や感染を起こすリスクがあり、根本的な治療には袋ごとの摘出が必要です。
当院では、くりぬき法となつい式湿潤療法を組み合わせることで、傷跡が目立ちにくく、
患者さんの負担も最小限に抑えた治療を行っております。
🔵 粉瘤(アテローム)に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 粉瘤とは何ですか?
A.
粉瘤(ふんりゅう、アテローム)とは、皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍です。
中には皮脂や角質が溜まっており、自然に消えることはほとんどありません。
放置すると炎症を起こし、腫れ・痛み・膿が出ることがあります。
Q2. 粉瘤は自然に治りますか?
A.
自然に治ることは基本的にありません。
小さくなることがあっても、内部の袋(被膜)が残るため、再発することが多いです。
再発予防には手術による摘出が必要です。
Q3. 炎症があるときは手術できないのですか?
A.
他院で「炎症があると手術できない」と言われることがありますが、
当院では炎症があっても「くりぬき法」による手術が可能です。
むしろ早期の手術により、痛みや腫れが早く改善します。
Q4. 抗生物質では治らないのですか?
A.
炎症が強い粉瘤には抗生物質は無効です。
なぜなら、炎症は袋の内部で起きており、その袋には血流がないため、
薬の効果が届かないからです。
よって、袋ごと手術で取り除くことが根本的な治療になります。
Q5. 手術はどんな方法ですか?
A.
当院では「くりぬき法」という方法を用いて、
できるだけ小さい傷で袋(被膜)まで完全に取り除きます。
傷跡も非常に小さく、術後の痛みも最小限です。
Q6. 術後の処置はどのように行いますか?
A.
なつい式湿潤療法という方法で、傷を乾かさずに治す処置を行っています。
-
消毒しません
-
ガーゼ交換不要
-
シャワー・入浴も翌日からOK
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抗生物質も基本的に処方しません
Q7. 術後に再発することはありますか?
A.
袋を完全に摘出できれば再発はほとんど御座いません。
当院では術中に被膜をしっかり取り除くことを重視しています。
Q8. 手術後の痛みや腫れはどの程度ありますか?
A.
炎症が強かった症例でも、術後の痛みは少ないケースがほとんどです。
多くの患者様が「想像していたより痛くない」と話されます。
Q9. 粉瘤が小さいうちに手術した方が良いですか?
A.
はい、小さいうちに手術することで、傷跡も小さく、手術時間や回復も短く済みます。
炎症が起きてからでは、痛みも強く治療が複雑になります。
Q10. 粉瘤の手術は健康保険が使えますか?
A.
はい、粉瘤の手術は保険診療の対象です。
手術の規模や部位により、負担額が異なる場合があります。

術前

術中(粉瘤内容物を排出)

術直後


















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