粉瘤(アテローム)や傷やけど治療はこおりたひろ形成整形外科クリニックへ|粉瘤|アテローム|なつい式湿潤療法|大阪|

熱傷に対し、抗生物質を2か月間処方された患者さんが来院されました。

 

 患者さんは、2か月前に湯たんぽで熱傷されました。

2か月間、従来通りの加療を受けられ、よくならないからと植皮を勧められ、色々と調べ当院を受診されました。

 植皮を勧められた事にも驚きですが、なんとその患者さんは、「感染予防目的」にて、抗生剤を2か月間毎日内服されておられました。

ちょうど次回のブログで書かせて頂く予定だったのですが、抗生剤を内服する事は、決して感染予防にはなりません。

 感染状態ではないにも関わらず抗生剤を内服するという事は、皮膚を守ってくれている皮膚常在菌を殺してしまい、やっかいな菌に感染しやすくなってしまいます。

 感染状態であれば抗生剤を内服する必要がございますが、感染状態では無いのに予防目的にて抗生剤を内服しますと、結果的にやっかいな菌に感染しやすい状況をつくってしまいます。

 ですから、感染予防目的での抗生剤内服は厳に慎むべきです

 その事を患者さんに説明し、抗生剤の内服は止めて頂き、湿潤療法について説明し、植皮しなくても必ず治ることを説明、納得、安心して帰って頂きました。

症例写真は、患者さんの許可が得られましたら、後日掲載させて頂きます。

 

関連記事

  1. 初診時

    挫創 肘(湿潤療法)

  2. 加療後4日

    左上腕の熱傷です。(湿潤療法)

  3. 加療後3日

    1歳 手の熱傷です。(湿潤療法)

  4. 初診時(鼻下)

    挫創 顔(なつい式湿潤療法)

  5. 初診時

    挫創 顔(なつい式湿潤療法)

  6. 初診時(糸挿入後)-2

    犬による手の咬傷です。(ナイロン糸ドレナージ法)