患者さんは、70代です。
腰痛で当院を受診された患者さんです。
腰痛の診察が終わったころに
「先生、もう一つ良いですか?今から3年ほど前にキャッチが取れたにも関わらず、耳から取れないピアスを取ってほしいのですが。痛みは全くないのですが、全然取れないんです。」と。
キャッチがとれているのなら、簡単に抜けるはずなのにと思いながら、拝見させて頂きました。
確かに、キャッチが無いんです。
そこでかるくピアスを引っ張ってみたのですが、全く抜ける気配が御座いませんでした。
そこで、耳たぶをよく触ってみますと
なにやら、白いものが浮き出てきました。
そうです。キャッチが耳たぶの中に埋没してしまっていたのです。
そのキャッチが透けて見えていたのです。
局所麻酔を致しまして、少しキャッチ側を切開。
後面から押し上げると、キャッチが出てきました。
出てきたキャッチを外し、無事ピアスを外すことが出来ました。
術後、創部はハイドロコロイドを用いて治療致しました。
術後、毎日、シャワー 入浴 OK です。
術後創部は、湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。