患者さんは40代です。
数年前より有る背部の粉瘤が腫れて痛くなってきたために、地元の市民病院皮膚科を受診されました。
そこの医師から
「炎症が強いから今は手術が出来ない。
とりあえず、抗生物質で様子を見ましょう。」
と言われたそうです。
しかし、抗生物質を内服しても全く良くならないどころが、ますます痛みが強くなってきたために、炎症が強くても手術をしてもらえる医療機関をネットで探され、他県より当院を受診されました。
炎症が強くても、全く問題なく「くりぬき法」で手術をすることが出来ます。
また、炎症が強い粉瘤に対し、抗生物質は無効です。
炎症は粉瘤の袋の中で起こっています。
粉瘤の袋の中には血管は御座いません。
よって、いくら抗生物質を内服しましても、抗生物質の効果は粉瘤の袋の中には届きません。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
術後創部は、湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、毎日、シャワー 入浴 OK です。
炎症性粉瘤(アテローム)背部(くりぬき法)
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