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挫創 指尖部(なつい式湿潤療法)

初診時(側面)

 患者さんは、30代です。人参の皮をスライサーで剥いている最中に受傷されました。
地元の基幹病院である〇〇市民病院救急外来を受診されました。
切れている部分を縫ってもらい、近医である〇〇整形外科へ転院となりました。
日に日に指先の疼き、痛みが増え、また処置ごとに消毒をされるので不安を感じていたそうです。
4日後、創部から膿が出てきた為に、抜糸し開放創とし、消毒ガーゼ処置を受けられたそうです。
物凄く痛かったそうです。
数日経つと、創部が壊死してきた為に、手術が必要と言われ、これは何かおかしいと思われた患者さんは、ネットで色々と調べられ「なつい式湿潤療法」にたどり着き、「なつい式湿潤療法」をご希望されました。
しかし、
「感染しているから湿潤療法の適応では無い。」
と言われ、湿潤療法はして貰えなかったそうです。
また、指先が凹んだままになり、感覚も戻らないと言われたそうです。
そこで、再度ネットで調べ、当院への転院を希望され、受傷15日後に当院を受診されました。
なぜ創部は壊死したのか。
それは、消毒ガーゼ処置を受けられたからです。
また、感染状態であっても、全く問題なく「なつい式湿潤療法」で治療することが出来ます。
そもそも、癒合する可能性の低い皮膚を無理やり縫合した為に、また、その後消毒ガーゼ処置を受けた為に、壊死し感染した訳であって、医原性の壊死感染だと思います。「なつい式湿潤療法」の説明をさせて頂きました。
もちろん、指先の凹みも治る事、感覚も戻ることを説明させて頂きました。
ほっとして、患者さんは泣いておられました。
なつい式湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
毎日、シャワー、入浴 OK です。

 

 

(正面)

初診日(正面)

初診日(正面)

加療後3日(正面)

加療後3日(正面)

加療後7日(正面)

加療後7日(正面)

加療後15日(正面)

加療後15日(正面)

加療後24日(正面)

加療後24日(正面)

 

 

(側面)

初診時(側面)

初診時(側面)

加療後3日(側面)

加療後3日(側面)

加療後7日(側面)

加療後7日(側面)

加療後15日(側面)

加療後15日(側面)

加療後24日(側面)

加療後24日(側面)

 

本年のブログは、本日で最終となります。
本年もお付き合い頂きまして、有難う御座いました。
たまに「先生のブログが心の支えでした。」と言って頂くことが御座います。
本当に嬉しい瞬間で御座います。
少しでも、患者さんのお役に立てればと思い、書いております。
来年も、お付き合い頂けましたら幸甚で御座います。
宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。
来年は、明るい年になりますように!

 

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