昨日もまた、植皮が必要と言われた患者さんが、藁をもすがる思いで、
当院を受診されました。
両前腕の熱傷でしたが、もちろん植皮することなく治る事をお伝えすると、
かなりほっとされ、泣いておられました。
「なつい式湿潤療法」の説明をさせて頂き、治療しております。
この患者さんは、本日植皮の術前説明を受ける予定であり、もう少しの所で、
植皮を受ける事になっておりました。(本当に危なかった。)
ほとんどの熱傷は、植皮をする事無く、治療することが出来ます。
(2歳以下の手の掌の熱傷は、植皮が必要になる場合が御座います。)
以下の全ての患者さんは、医師から植皮を勧められ、納得がいかず、
当院へ逃げて来られた患者さん達です。
もちろん皆さん、植皮せずに治っております。
植皮が必要な場合も、稀には御座います。
(2歳以下の手の掌の熱傷は、植皮が必要になる場合が御座います。)
しかし、ほとんどの症例で、植皮する事無く治すことが出来ます。
もしも、ご自身、ご家族、ご友人等で植皮を勧められ困られている患者さんがいらっしゃったら、
是非とも正しい湿潤療法をしている医療機関(当院である必要は御座いません)を受診されるよう、
勧めてあげて下さい。
一旦植皮をされると、もう元に戻す事は出来ません。
大袈裟な様ですが、人生が変わります。
植皮をされ醜状な状態になって、当院を受診される患者さんもいらっしゃいます。
しかし、残念ながら、植皮をされてしまった後は、もう何も出来ません。
その事をお伝えする時が、一番辛いです。
植皮の手術なんて、1週間遅れたからと言って、特に問題は御座いません。
植皮の手術が必要と言われた患者さんは、一度、一度でよいので、
正しい湿潤療法をしている医療機関(当院である必要は御座いません)
を受診してみて下さい。
(残念ながら、なんちゃって湿潤療法をしている医療機関も結構御座います。
ご注意下さい。)
ごく一部の症例以外、おそらく、手術する事無く、治して貰えると思います。
愛する我が子に、不必要な植皮の手術をされ、
泣いておられるご両親の姿を見るのは辛すぎます。