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アイロンによる大腿の熱傷(やけど)を湿潤療法で治療|12年後も綺麗に治癒

初診時

アイロンによる熱傷(やけど)をなつい式湿潤療法で治療|12年後も綺麗な仕上がりに成長した女の子

患者さんは、当時5歳のとても可愛らしい女の子です。
ご自宅で誤ってアイロンが太もも(大腿部)に当たってしまい、
熱傷(やけど)を負われました。
お母さまがネットで「なつい式湿潤療法」について調べてくださり、当院を選んでご来院いただきました。


🔹治療内容|なつい式湿潤療法により痛みも最小限に

当院では、ハイドロコロイド材を用いた「なつい式湿潤療法」にて治療を行いました。
・一度も消毒は行っておりません
感染も起こらなかったため、抗生物質も処方しておりません
・治療中も毎日シャワー・入浴が可能でした
痛みもほとんどなく、順調に綺麗に治癒いたしました。


🔹12年後の再会|成長されたお姿に感動

それから12年後、患者さんは17歳の素敵な高校生になって、別のけが(膝の外傷)で久しぶりに当院を受診されました。

診察の際に、当時の熱傷部位も確認させていただき、写真撮影にご協力いただきました(掲載許可ありがとうございます)。
傷跡はとてもきれいで、どこにやけどがあったのか分からないほどでした。

かつての可愛い5歳のお子さんが、立派に成長された姿を目の当たりにし、
私自身もとても感慨深い気持ちになりました。記憶は12年経ってもはっきりと残っており、本当に嬉しい再会でした。


✅まとめ

なつい式湿潤療法は、小さなお子さんの熱傷にも適した、
痛みが少なく、感染リスクも抑えた優れた治療法です。

植皮をせずとも、長期的に見ても綺麗に治すことが可能です。

お子さんのやけどでお悩みの保護者の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
こおりた ひろ整形形成外科クリニック

 

初診時

初診時

加療後2日

加療後2日

加療後5日

加療後5日

加療後12年

加療後12年

開業して17年が経ちました。
長く診療を続けていると、十数年ぶりに患者さんと再会する機会もあります。

当院のことを覚えていてくださっているだけでも、医師として本当に嬉しいことですが、
中には診察室に入るなり

「先生!元気だった?」

と元気いっぱいに声をかけてくださる患者さんもいらっしゃいます。

そんな瞬間には、胸がじんと温かくなり、嬉しさがこみ上げてきます。

🌿 なつい式湿潤療法に関するよくあるご質問【FAQ】

Q1. なつい式湿潤療法とは何ですか?

A. 湿潤療法とは、傷を乾かさずに「湿った環境を保つことで自然治癒力を最大限に助ける治療法」です。
消毒液やガーゼを使用せず、創傷を適度な湿度で保護することで痛みが少なく、傷跡もきれいに治るのが特徴です。
当院では「なつい式湿潤療法」に基づいた方法で治療を行っています。


Q2. なぜ消毒をしないのですか?

A. 消毒液は細菌だけでなく、皮膚の治癒に必要な細胞まで殺してしまうため、治りを遅くしたり、かえって傷跡を残しやすくなります。
なつい式湿潤療法では、消毒はせず、皮膚が本来持っている再生能力を最大限助けて治します。


Q3. なつい式湿潤療法ではどんな処置をするのですか?

A. ハイドロコロイドやポリウレタンフィルムなどの医療用の透明シールやパッドを使用し、傷を覆って湿潤環境を保ちます。
傷の種類に応じてワセリンを併用することもあります。
自宅では入浴・シャワーも基本的に可能です。


Q4. 痛みはありますか?

A. なつい式湿潤療法はガーゼ交換による「剥がすときの痛み」がありません。
また、傷の治癒も早いため、痛みが軽減されるケースが多いです。
痛み止めが不要なことも多く、お子様や高齢者にもやさしい治療法です。


Q5. 傷跡はきれいになりますか?

A. 傷の深さや場所によって個人差はありますが、なつい式湿潤療法は乾燥させて治す方法に比べて、傷跡が目立ちにくくなります
特に顔など目立つ部位には適しています。


Q6. 毎日通院する必要はありますか?

A. 基本的には毎日通院する必要はありません。ご自宅での処置方法(とっても簡単です)をご説明しますので、セルフケアで管理が可能です。
ただし、傷の状態によっては数日に1度の通院が必要になることもあります。


Q7. 感染の心配はありませんか?

A. 適切に湿潤環境が保たれていれば、むしろ感染リスクは低くなります。
ただし、異常な痛みや腫れ・熱感・発赤などが出た場合はすぐに受診してください。


Q8. 子どもにも適応できますか?

A. はい、なつい式湿潤療法は小さなお子様にも非常に適しています。
傷の痛みが少なく、ガーゼを無理に剥がす必要もないため、治療のストレスが少なくなります。
当院では数多くのお子様の傷の治療実績があります。


Q9. なつい式湿潤療法が受けられる病院は限られているのですか?

A. はい、なつい式湿潤療法を積極的に導入している医療機関はまだ多くはありません。
当院では、院長が豊富な症例経験に基づき、すべての傷に対して湿潤療法を基本とした治療を行っています。
お子さんのやけどでお悩みの保護者の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
こおりた ひろ整形形成外科クリニック

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