患者さんは、9歳の可愛い可愛い女の子です。
いれたての即席スープをひっくり返してしまい、大腿を熱傷されました。
当日、地元の基幹病院である〇〇市民病院救急外来を受診。
消毒、ガーゼ処置だったそうです。
翌日から、地元の〇〇皮膚科へ通院されました。
そこでの処置も、消毒、ガーゼだったそうです。
そして、感染予防目的にて抗生物質が処方されていました。
処置のたびに痛がる娘さんを見て、処置の仕方に納得のいかなかったご両親が色々と調べられ「なつい式湿潤療法」目的にて当院を受診されました。
抗生物質は、感染してから内服するお薬です。
感染予防目的にて内服する薬では御座いません。
感染予防目的にて薬を内服するという事が正しいのであれば、全員毎日抗生物質を内服しなければなりません。
誰もみな、感染症にかかることは嫌だからです。
そして、不要な抗生物質を内服致しますと、大腸菌が殺されますので下痢しますし、女性であれば膣常在菌が殺されますので、カンジダになりやすくなります。
抗生物質とは、感染したら内服する薬であって、感染予防目的にて内服する薬では御座いません。
熱傷部は感染しておりませんでしたので、ただちに抗生物質の内服は止めて頂きました。
ハイドロコロイドを用いて治療致しました。
湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
毎日、シャワー 入浴 OK です。