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膝の挫創とは?かさぶたを切除し湿潤療法で治療した13歳男児の症例

初診時

こんにちは。
大阪市淀川区・新大阪にある
【こおりたひろ整形形成外科クリニック】院長の郡田です。

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今回は、膝を強くぶつけて挫創を負った13歳男児を、
なつい式湿潤療法で治療した症例をご紹介します。

 患者さんは、13歳の男子です。
崖で転倒され受傷されました。
受傷後5日目に、なつい式湿潤療法目的にて当院受診されました。
初診時は、創部がかさぶたになっており、
痛くて痛くて膝を曲げる事が出来ませんでした。
かさぶたは感染源にもなりますので切除し、
その後はハイドロコロイドで加療致しました。
翌日からは、痛みが軽減し、普通に歩行出来るようになったそうです。
もちろん毎日、創部に直接シャワー、入浴OKです
OKというより、感染予防の為に、毎日創部に直接シャワーを当てて、
洗い流さないといけません。
石鹸を使用するように指導している医療機関がある様ですが、
石鹸は使用してはいけません。
創部に石鹸を使用致しますと、創部が深くなりますし、強い痛みを伴うからです。
感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
抗生物質を内服する事は、感染予防にはなりません
抗生物質は感染してから内服する薬剤です。
感染予防の為に抗生物質を内服するという事は、癌になるのを予防する為に、
毎日抗がん剤を内服しているようなものです。
抗がん剤は、癌になってから内服する薬剤です。)

初診時

初診時

初診時(かさぶた切除後)

初診時(かさぶた切除後)

湿潤療法 加療後4日

加療後4日

湿潤療法 加療後7日

加療後7日

 

🌿 なつい式湿潤療法に関するよくあるご質問【FAQ】

Q1. なつい式湿潤療法とは何ですか?

A. 湿潤療法とは、傷を乾かさずに
「湿った環境を保つことで自然治癒力を最大限に助ける治療法」です。
消毒液やガーゼを使用せず、創傷を適度な湿度で保護することで痛みが少なく、
傷跡もきれいに治るのが特徴です。
当院では「なつい式湿潤療法」に基づいた方法で治療を行っています。


Q2. なぜ消毒をしないのですか?

A. 消毒液は細菌だけでなく、皮膚の治癒に必要な細胞まで殺してしまうため、
治りを遅くしたり、かえって傷跡を残しやすくなります。
なつい式湿潤療法では、
消毒はせず、皮膚が本来持っている再生能力を最大限助けて治します。


Q3. なつい式湿潤療法ではどんな処置をするのですか?

A. ハイドロコロイドやポリウレタンフィルムなどの
医療用の透明シールやパッドを使用し、傷を覆って湿潤環境を保ちます。
傷の種類に応じてワセリンを併用することもあります。
自宅では入浴・シャワーも基本的に可能です。


Q4. 痛みはありますか?

A. なつい式湿潤療法はガーゼ交換による「剥がすときの痛み」がありません。
また、傷の治癒も早いため、痛みが軽減されるケースが多いです。
痛み止めが不要なことも多く、お子様や高齢者にもやさしい治療法です。


Q5. 傷跡はきれいになりますか?

A. 傷の深さや場所によって個人差はありますが、
なつい式湿潤療法は乾燥させて治す方法に比べて、
傷跡が目立ちにくくなります

特に顔など目立つ部位には適しています。


Q6. 毎日通院する必要はありますか?

A. 基本的には毎日通院する必要はありません。
ご自宅での処置方法(とっても簡単です)をご説明しますので、
セルフケアで管理が可能です。
ただし、傷の状態によっては数日に1度の通院が必要になることもあります。


Q7. 感染の心配はありませんか?

A. 適切に湿潤環境が保たれていれば、むしろ感染リスクは低くなります。
ただし、異常な痛みや腫れ・熱感・発赤などが出た場合は
すぐに受診してください。


Q8. 子どもにも適応できますか?

A. はい、なつい式湿潤療法は小さなお子様にも非常に適しています。
傷の痛みが少なく、ガーゼを無理に剥がす必要もないため、
治療のストレスが少なくなります。
当院では数多くのお子様の傷の治療実績があります。


Q9. なつい式湿潤療法が受けられる病院は限られているのですか?

A. はい、なつい式湿潤療法を積極的に導入している医療機関
はまだ多くはありません。
当院では、院長が豊富な症例経験に基づき、
すべての傷に対して湿潤療法を基本とした治療を行っています。
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※当院のブログは、すべて院長が自ら執筆しております。
SEO対策業者の皆様から数多くご連絡を頂きますが、
今後も自院の実際の症例に基づき、
院長が責任をもって情報発信を続けてまいります。
どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

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