先日、大阪の南の方からわざわざ来院して頂きました。
 2歳の可愛い男の子です。
 額をガラスケースにぶつけて受傷されました。
 近くの病院へ救急搬送。その後、近医形成外科で加療されておられました。
 近医の形成外科医からは
 「濡らしてはいけない」
 「毎日消毒する事」
 と言われたそうです。 😡
 最初に受診された救急病院からは、「抗生剤」が処方されていました。
 何故、無意味というより、有害な事を上記お2人の医師は、患者さんに勧めるのでしょうか?
 創部はシャワーで洗わないと、雑菌が取れません。それどころか、何しろこの時期、汗で気持ち悪いじゃあないですか。
 おそらくそれが原因でしょう。可哀想に、創部のまわりに「とびひ」が出来ておりました。 😥
 (「とびひ」には抗生剤を内服した方が良いです。よって、処方致しました。)
 消毒したら、創部が無菌になるとでも思っておられるのでしょうか?
 感染していないのに抗生剤を内服すると、存在しておいてもらいたい皮膚常在菌が死滅します。
 よって、厄介な菌がつきやすい環境をわざわざ提供する事になります。
 「感染」とはどういう状態なのかを正確に認識している医師は、未だに少ないような気がします。
 正直に申しまして、私も「湿潤療法」をするようになった3年前までは、消毒、抗生剤処方をしておりました。
 よって、全く偉そうな事は言えません。
 患者さんにとって痛みの少ない、早く、奇麗に治る「湿潤療法」がより一層広がるように、努力して参ります。
先日来院された傷の患者さん。
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