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炎症の強い背部の粉瘤(アテローム)です。(くりぬき法)

術中(粉瘤内容物を排出)

 患者さんは、30代 男性 です。
数年前より背部に粉瘤が有ったそうです。
2週間前より痛みが強くなり、手術目的にて地元の○○医院を受診されました。
しかし、そこの医師からは
「とりあえず抗生物質を飲んでおいて下さい。腫れが強い間は手術出来ません。」
と言われたんだそうです。
抗生物質を内服しても一向に痛みが治まらず、治まらないどころか痛みがどんどん増していったそうです。
そこで色々と調べられ、他府県より当院をご受診されました。
患者さんが診察室に入られた際の第一声が
「先生、宜しくお願い致します。先生、痛くて痛くてたまらないんです。なんとかして下さい。藁をもすがる思いで来ました。お願い致します。」
でした。
以下、私からの説明です。
① 粉瘤に抗生物質はほとんど効果が無い事。
② 炎症が強い状態でも手術は可能な事。つまり、いますぐ手術が出来る事。(かえって炎症が強い時の方が被膜が浮いておりますので、手術はし易いです。)
③ くりぬき法で手術が出来る事。
④ 術後の創部は湿潤療法で治療するので、一切消毒はしない事。もちろん、創部にガーゼを詰めるなんて激痛を伴うようなことはしない事。(結構している医療機関が多いです。)
⑤ 手術当日(本日)より、入浴、シャワー OK な事。
⑥ 術後感染状態にならなければ、抗生物質は処方しない事。(抗生物質を内服する事が、感染予防にはならない事。)
以上の説明をさせて頂き、ご納得して頂きましたので、手術させて頂きました。
受診当日での手術がご希望でしたので、朝8時から当クリニックの玄関で待たれておられたそうです。
(当院の開院時刻は朝9時です。)
「少しでも早く来て早い順番だと手術出来る可能性が高くなると思いまして。」
と言われておられました。本当に恐縮です。
いくら早くご来院して頂きましても、外来患者さんが多い場合や手術の予定が詰まっている場合は、手術対応が出来ない事も御座います。
(ちなみに、そもそも手術予約枠は一日二件です。しかし、最近では対応しきれない事が多くなって参りましたので、多い日では一日八件手術させて頂く事も御座います。)
幸い(?)当日、外来がそこまで混んでおりませんでしたので、手術させて頂きました。

術前

術中(粉瘤内容物を排出)

術中(粉瘤被膜を摘出)

術直後

術後1日

術後5日

術後12日

(通院回数 4回)

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