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植皮が必要と言われた下腿熱傷です。(湿潤療法)

初診時

 患者さんは、10代 女性 です。
 湯たんぽで下腿を低温熱傷されました。
当日、近医である○○皮膚科受診。
フィブラストスプレー、ガーゼ処置だったそうです。
そして、濡らさないように言われていたそうです。
なかなか治らず、毎回の処置の際に激痛を伴っていたそうです。
また、炎症しているとの理由で抗生物質が2週間処方されました。
しかし、一向に良くならず、植皮が必要との説明を受け、ご両親、ご本人が納得がいかず、色々と調べられ、ご遠方より当院を熱傷1か月後に受診されました。
以下、私からの説明です。
・乾燥させていたから、黒色壊死した訳であって、感染しているわけでは無い事。
・よって、抗生剤を内服する必要が無い事。
・湿潤療法の説明。
・湿潤な環境にしておけば、黒色壊死部は次第に融解してきて、黄色くなり、やがて赤くなり、そして治る事。
・黒色壊死部が融解すると、中に溜まっていた浸出液が排出しやすくなるので、周りの赤みが消褪すること。
・植皮せずに必ず治る事。
・約3か月程かかる事。
・毎日、シャワー、入浴 OK な事。
以上を説明すると、ご両親、ご本人共にホッとされておられました。

初診時

初診時

湿潤療法 加療後7日

加療後7日

湿潤療法 加療後14日

加療後14日

湿潤療法 加療後28日

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湿潤療法 加療後35日

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湿潤療法 加療後42日

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湿潤療法 加療後70日

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