患者さんは、30台です。
数年前に、左目じりに粉瘤(アテローム)が出来たそうです。
近医である〇〇皮膚科を受診。針でついて中身だけを絞り出されたそうです。
かなり痛かったそうです。
手術となると、結構傷跡が残ると説明を受けられた為に、色々と調べられ当院を受診されました。
くりぬき法で手術いたしました。
術後、創部は湿潤療法で治療致しますので、一度も消毒はしておりません。
術後、毎日シャワー、入浴 OK です。
術後、感染状態にはなりませんでしたので、抗生物質は処方しておりません。
術後2年3か月後に、別部位に粉瘤(アテローム)が出来た為に、当院を受診されましたので、写真を撮らせて頂きました。有難う御座いました。
針を刺して中身だけを絞り出す行為は、治療にはなっておりません。
それでは、粉瘤(アテローム)は治りません。
治らないどころか、炎症を広げる可能性も有るために、私は針で付いて絞り出すという行為はしておりません。
粉瘤(アテローム)を治すためには、手術をして袋を取り出さなければ、治りません。
腫れていると、ちょっと穴を開けて絞りたくなる気持ちは分かりますが、私はしない方が良いと思います。痛みを伴うのに、治らないからです。
どうせ、針を刺すのであれば、くりぬき法で手術をするべきだと思います。
出来ないのであれば、きちんと手術をして貰える医療機関へ紹介すべきだと思います。
痛みを伴った上に、治らず、お金がかかります。患者さんが可哀そうです。